お泊まり恋愛詩 -40ページ目

お泊まり恋愛詩

恋愛詩を集めたブログです。彼氏視点です。

かなりえっちな内容のものも少なくないですが、年齢制限せずにすむよう、端正で遠回しな表現に収めています。また、旧作に手を加えている作品が多いので、現在進行形のものはほとんどありません。更新休止中です。


汗を拭いたら


浴槽に首までつかった君が指でつついている
うすいピンク色のいちじくは6つ
えさに飽きた水鳥のフォーメーション
要するにでたらめに浮かんでいる
「なんか かわい」
と無理矢理な笑み

僕が汗をシャワーで流し終えたら
君が髪を洗う順番だ
僕は一足先に風呂場を出て
僕たちの新しいフォーメーションの支度をする

  薬で3回
  お湯で3回
  おなかをきれいにされながら
  君はたくさん汗をかくだろう

  汗を拭いたら

  舌で30分
  指で30分
  おしりをやわらかくされながら
  君はたくさん汗をかくだろう

  もう汗は拭かずに

そして
僕はやさしくするからさ、と約束したことをするだろう
本当にやさしくするのは
それが終わってからだけれども


中断


  からのコーヒーカップの底は
  同心円状に汚れている
  乾ききった口の中で
  いやな味が続いている

幼かった頃には想像もしなかった部分まで
僕達は舌で触れあい
幼かった頃には想像もしなかった言葉まで
僕達は舌で味わう

舌の性能を見くびっちゃいけない
何かを押しとどめたときの
苦い味は錯覚じゃない
僕達はそうやって危険を避けてきたんだ

終わってしまった恋愛を思い出すのも
決まって舌の役目で
あたりまえだった汗の味の記憶が
少しずつ熟成されて変わってゆく

多くの食事は苦みのあるものからはじめて
甘いもので終わるように設計されている
大人の味からはじめて
子供の味に帰ってゆくのだ

  けれど いま味わっているこの味は
  いやな味だ
  間違った味だ
  ごちそうさま、なんて
  言えやしない


日記


こないだ会ってから1週間まるまるあいたので
読むべき日記がたまっている
君はベッドの上に座って
秘密の日記を音読している
まだ少し照れるみたいだね
時々声が小さくなる

ひと月前に君は話してくれた
 えっちな気分になったとき
 枕を脚ではさんで
 ぎゅっと押しつけたりはするけど
 自分でさわるのはなんだかこわい
枕元でそう聞いた

はっきりとそうは言わなかったけれど
 マジメな子には 時々あるようなゆで加減だね
 その様子だと 気持ちよくなる準備が
 少し足りないかも知れないな
 すくなくとも おもちゃにはまだ早そうだ
僕はそう思った

2回目のお泊まりのあと
つまり
君にとっては初めて縛られた体験のあとで
日記のルールを決めたんだよね
Loftがあくのを待って 日記帳も買いにいった
僕が想像していたよりもずっと大げさな日記帳を君は選び
とても気に入っている様子だった

あれからもう4週間
恥ずかしがりながら読んでくれる日記の中身がほんとうなら
もう君は ひとり遊びの達人だね
だから今日は新しいメニューを考えてきたんだ
ちょっと びっくりさせちゃうかもしれないな