お泊まり恋愛詩 -39ページ目

お泊まり恋愛詩

恋愛詩を集めたブログです。彼氏視点です。

かなりえっちな内容のものも少なくないですが、年齢制限せずにすむよう、端正で遠回しな表現に収めています。また、旧作に手を加えている作品が多いので、現在進行形のものはほとんどありません。更新休止中です。



地図にない道を歩こうとしているわけじゃない。
たくさんの道しるべや地図に恵まれて歩いているのに、
どうして迷っているんだろう。

あんなに良くできた地図を見ていたのに
見覚えがあるのは、地名だけ。
道しるべに至っては、
通り過ぎたずっと後でその意味がわかる始末だ。

上を見れば
沈黙を誘う薄曇りで、
下を見れば
必死に走ったようなとびとびの古い足跡。

いま僕は、途方もない散歩の途中だ。
同じように途方もない散歩を続ける人々と、
挨拶だけを積み重ねている。


引越おめでとう


花屋とドトールとブックオフの近く
君が一人暮らしをはじめて以来、2つめの部屋
東向きの出窓が気に入って決めたんだよね

秘密の引越祝いは昨日済ませたので
今日の引越祝いは出窓のために持ってきた
かすみ草と若葉色のチューリップ
花束はシーザーサラダの配色

君は食器の箱を開けている
ジャージでノーメイクの君は、なんだかボランティアの高校生みたいだ
おしりほっぺを真っ赤に腫らしていることも
胸の先にアクセサリを取り付けられていることも
想像がつかないね

僕は本と電化製品を配置している
意地悪な笑みばっかり浮かべているけど
気持ちは割とまっすぐなんだよ

想像がつかないかもね


雨足


ふたり用語のなかで、いちばん古いもののひとつ。
  こびとさん
やわらかな部分の 先端に ひとりずつふたり。
複雑な部分の おへそ側の端に とてもちいさいのがひとり。

こびとさんのおともだちは
  すーすー
  かみかみ
  ぽたぽた
今日は 木製のかみかみの出番

よつんばいになった君に覆い被さって
僕は接触面積を惜しむようになで続ける。
  こびとさん かわいそうだね
君は体をよじるばかりだ。

  -

ふと カーテンの向こうから強い雨足が聞こえる。
外食はまた今度にしよう。
今日は 「ゆうえんちごはん」にしよう。
これも ふたり用語。