お泊まり恋愛詩 -27ページ目

お泊まり恋愛詩

恋愛詩を集めたブログです。彼氏視点です。

かなりえっちな内容のものも少なくないですが、年齢制限せずにすむよう、端正で遠回しな表現に収めています。また、旧作に手を加えている作品が多いので、現在進行形のものはほとんどありません。更新休止中です。


試験勉強


暖房を効かせた部屋だけれど

紅茶の湯気は止んで久しい

キッチンタイマーのチキチキに急かされながら

シャープペンシルのすべる音


期末試験まではキス止まりの約束なので

かわりに君は何も着ないで勉強する


  私だけずるい


  うん そうだよ 僕がずるいのは

  いまさら初めて知ったことじゃないだろ

  それに僕まで脱いだら

  キスまでじゃ済まなくなるじゃん


まじめな顔で まじめに勉強を教えはじめると

抗議は止んだ

落ち着かなそうにしながら赤くなる姿を見ながら

素知らぬふりで教え続けた


そんなことがあって 今 演習の時間だ

いつもはお仕置きに使う物差しも

いつもはトイレを我慢する時間を測るキッチンタイマーも

勉強の小道具


おなじみのラブホテル


バリアン 心地よいラブホテル

南国風に統一された調度

カーテンつきのベッド

焼き林檎色の薄暗い照明の下で

うつぶせのとろけたきみのはだか

ベッドサイドには

屋上から飛び降りる人の靴と同じ

きちんとそろったスリッパ


君の体から

ぷふ ぷふ と順番に空気が漏れる

両脚の間の2つの出口の両方から


  ●


バリアン 楽しいラブホテル

広い風呂場 外にも風呂場

叫びを漏らさない防音

焚き火色の薄暗い照明の下で

コップの水を繰り返し飲み干す僕がいる

ベッドの上には

大人気の託児室と同じ

散らばった色とりどりの玩具


僕の額の裏側には

無邪気な空白が溜まっていて

下半身は次の弾丸を装填している


復縁、朝の記憶


別れは記憶に別れを刻む。

粘ついた、のどの奥。

警戒する、毛穴。

交わらない、視線。

乱れ、隠す、息。


終わったものは終わっているので、

復縁は、新しい恋の一種。

ただし、二人で作り出した記憶が、

出会いを阻んでいる。


夜明けの目覚めが要る。

目覚めの涼やかな飲み水が要る。

十年前の思い出のような懐かしさで、

最も幸せだった瞬間を蘇らせる笑顔が要る。


ここは、

幸せな人だけが幸せになれる世界だから、

しなやかに、強引に、ひとりで幸せになっておく

必要があるのだ。


あとは

  ひと月後か、

  3日後か、

  いちばん後悔している瞬間の相手と

  いちばん前向きな姿勢の自分との、

その

タイミングがすべて。