婚活小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の婚カツ(コンカツ)物語』 -41ページ目

《9》 双方◎、父親△(第2回『クリスマスイブの庭』)

第2回『クリスマスイブの庭


この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード のサイト上で、連載しているブログ小説『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語(大阪・京都・神戸;関西)』 のアメブロ版として、連載しています。


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■最初から読む    → 《1》定年の日に  

■前回のお話はこちら → 《8》言いたいことが言える相手

■今回のお話はこちら ↓ 《9》双方◎、父親△



見合いの翌日。優子は二人のそれぞれの返事を待った。


... 


言いたいことを言う者どうし。


... 


親の干渉が強い者どうし。


火花と火花を見たような気がした。


そのまま消えてしまうかもしれないし、うまくいけば燃え上がるかもしれない。


先に電話をしてきたのは行宏だった。


「気の強そうな人やと思いましたけど。

... 

ぼくはお付き合いしてみたいです」


しかし頼子からの電話はいまひとつ重たいものだった。


「父親が... もっといい人がいるんじゃないかって言うんです」


優子は頼子の父親の顔を思い浮かべながら、その顔に説得するように言った。


「お父様のお気持ちはわかります。

でも、頼子さん。私はあなたに言いました。

あなたが気に入る人を探すと。

あなたの気持ちはどうなんですか」


頼子は言葉を詰まらせた。


「河西さんは... どうおっしゃってるんですか」

「それは言えません。私はあなたの気持ちを聞きたいんです」


優子は頑として答えた。


頼子は小さな声で言った。


「私は... また会いたいです。

うちの三木の家まで、バイクやったらすぐやって言うてはったし。

私がガーデニングやってるって言うたら、見に行くって... 」


神蔵家は兵庫県の三木市。


河西家は神戸市東灘区。


けっして近くはない。


それでも会いにいくといった宏行は頼子のことをかなり気に入ったのだろう。


頼子自身もそれを喜んでいることが、電話越しのいつもよりおとなしい声からも感じられた。


「頼子さん。

お父さんのことは私に任せてください。

あなたが気に入ったのなら、また彼に会ってみてください。

結論はまだまだ先でいいんですから」 


優子はお見合いの表の、両方の空欄に◎をつけた。


◎にしてみせる、という思いで。


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第1回のお話はこちら→『花火』


〔1〕キャビンアテンダント 羽田恵

〔2〕 母親の理想と娘の本音

〔3〕 CA辞めますか?

〔4〕 優子の魔法

〔5〕 正直な男

〔6〕 少々難あり?

〔7〕 母親の怒り

〔8〕 パリの思い出を話しながら

〔9〕 3つのプリン

〔10〕 子どもとのお見合い

〔11〕 朝顔の浴衣

〔12〕 人生で一番の花火



いつもありがとうございます。