〈10〉 結婚向きな女、恋愛向きな女(大阪・京都・神戸の婚活小説『2杯目のジンジャーエール』)
第5回『2杯目のジンジャーエール』
この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード
のサイト上で、連載している婚活
小説(大阪・京都・神戸;関西)『マリッジ・コンサルタント優子の結婚(婚活)物語』
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二度、三度と、亮一は二人の別なタイプの女性とデートを重ねた。
初田百合とは、無難な和食、それから昔からある洋食の店に誘った。
そんな店が百合との時間にはよく似合う気がした。
ほっこりする、というのだろうか。
百合は必ず待ち合わせの時間の30分ほど前に来ていた。
亮一はいつも遅れがちで、彼女が待っているという状況が続いた。
「いつもごめんね」
そう言っても百合はにこやかに首を振った。
「大丈夫です」
二人の会話はいつも適度な笑いと適度な和やかさに包まれていた。
しかし、何か物足りなかった。
百合はずっとここにいてくれる。
だから亮一が追いかけたり気をひいたりする必要がないのである。
対して、里奈は違った。
二度のデートとも、待ち合わせに遅れてくるのは里奈だった。
「ごめんなさい」
あっけらかんと言っては、すぐにそのことを忘れるようだ。
そして大きな笑い声や長い腕でアクションたっぷりに話す姿に、
亮一も遅刻のことなんか忘れてしまうのだった。
一緒に会っていても、
仕事だろうか、
友達からだろうか、
電話が入ることがあった。
「ちょっと待っててくださいね... あー。里奈です。すみませーん... 」
そう言って席を離れてはすぐ戻ってくる。
白ワインが好きな里奈とは、二度ともイタリアンレストランだった。
「で、亮一さん、結婚相談所って、似合わないですよねー」
ほろ酔いになってはそんなことを言って笑っている。
亮一は里奈には
「ほっといたら誰かに取られるんじゃないか」
という思いが常にあった。
この人は自分のものにしておきたい、
そう思わせる何かが里奈にはあるのだった。
「結婚向きなのは百合さんなのかなあ」
そう思いながらも、なぜか里奈のことばかり考えるようになった。
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