『1』 姉に付き添われて(第2回『クリスマスイブの庭』)
第3回『『△のきもち』
この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード
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白い帽子のなかできょとんと目を開いている赤ちゃんと、
その赤ちゃんを宝物のように抱える微笑んだ二人の写真。
マリッジ・コンサルタント優子のもとには、
成婚後も挙式の写真や生まれた子どもの写真を送ってくる元会員が後を絶たない。
「幸せそう... 」
成婚までのどんな苦労も、そんな一枚の写真が癒してくれる。
仕事に疲れると、一杯のコーヒーを飲みながら、
優子はそんな今までのカップルの写真を眺めて、ほっと和むのだった。
「優子さん。芦屋の山田様のご紹介で、加賀谷さんという方がお見えです」
優子は腕時計を見た。2時ちょうどだ。
ブースに向かうと、二人連れの訪問者が立ち上がった。
見上げるほどに身長の高い上品な男性と、既婚と見受けられるショートカットの落ち着いた女性だ。
女性のほうが挨拶した。
「山田さんのご紹介でうかがいました、加賀谷と申します。
私はこの幸平の姉です。よろしくお願いします」
「幸平さん...。素敵な弟さんですね。こちらこそよろしくお願いします」
幸平はにこりと悪びれない愛想笑いをした。
が、優子の顔をまともに見ようともしない。
「実はあの、来月そうそう私の夫が海外赴任をいたしますもので、
私もその1週間後に日本を離れるんです。
それで弟が、1人になってしまうものですから。心もとなくて... 」
「いきなり込み入ったことをおうかがいして恐縮ですが、ご両親様は」
「父は10数年前に亡くなっておりました。
幸い、資産や商売を残しておりまして、食べるには困らなかったんです。
それで母は女手一つで、きょうだい3人を立派に育ててくれました。
幸平の上に長男がいたんですが、国立大学を出て医者になりました... 」
優子は手にしていたコーヒーカップを静かに下ろした。
気持ちが波立った。
そんな立派な一家に何があって、幸平は1人になってしまうというのだろう。
声が震えそうなのを抑えながら、優子は毅然と問うた。
「お兄様はどうなさったのですか」
幸平の姉は伏せ目がちに語り始めた。
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