『8』 若くてキレイな2番目の相手(第3回『△のきもち』)
第3回『『△のきもち』
この小説は、大阪・京都・神戸;関西の婚活に創業18年、約5,000組の成婚実績のある結婚紹介所エムロード
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優子は幸平にさっそくお見合いをセッティングした。
相手は24歳の某ブランド店勤務の女性、真由美だった。
アシスタントの郁子が不安げに写真を覗き込む。
「いいんですか、優子さん。
こんな若くてキレイな人を幸平さんに紹介して。
幸平さん、舞い上がってしまわれないですか。
沙紀さんよりこの人を選んでしまうってことはないでしょうか」
「それは、ありうるわよ」
「そんなあ... 」
郁子は本当に心配そうにまた写真を見比べている。
優子はそう言いながらも、幸平と沙紀の縁をどこかで信じていた。
土曜日のお見合いは、雨の日だった。
24歳の真由美はせっかくくりくりと巻いてきた髪が少し濡れてしまって、それだけで落ち着かない様子だった。
「お休みの日はどうされてるんですか」
幸平が尋ねると、真由美は気取って答えた。
「ネイルとエステで半日つぶれてしまうんですよ。
あとは友達とご飯を食べたりしてます。
映画も観たいし、月1回はお料理教室もあるし。
最近、フランス語の個人レッスンにも通ってるんです... 加賀谷さんは」
「ぼくは... まず休みの日は寝坊します。
あ、いや、最近、事務所の先輩に誘われてゴルフのレッスンをしてますかねえ」
「あらー。ゴルフ。いいですねえ。そのうち素敵な場所に会員権を買われるんでしょうね」
接客に慣れているらしい真由美の会話はもっていきようが上手だった。
誰か第三者が二人の会話を聞いていたら、きっと「話が弾んでいる」ように見えただろう。
でも幸平はどこか落ち着かなかった。
この若い美しい女性は、きらきらしたものに飛びついていなくなってしまうんじゃないだろうか。
そんな気がした。
幸平は沙紀のことを思った。
比べるのは悪いことだと思いながら、沙紀と話しているときの心の安らぎを思い出した。ふと、彼女に会いたいと初めて思った。
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