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「ちょっと・・・え?
二人は付き合って・・・」
「ないない。違うって。
そーゆーんじゃないんだ」
「つまり何だ、アンタの
片想いってことなのか?」
「だから、それも違うよ。
そーゆーのじゃないって」
翔ちゃんと潤くんは首を傾げ
不思議そうに顔を見合わせた。
「・・・・・・・」
その気持ちはよく分かる。
オレだって首を傾げたい。
付き合うのを隠すのなら、
わざわざそんなコト
言わなきゃいいのに。
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『・・・それは、
自信がなかったから』
リーダーはそう言って、
飲み終わったビール缶を
ぐしゃと音を立て潰した。
『・・・自信?
って・・・なんの?』
ソファーに二人寄り添って
ただでさえ近すぎる距離で、
オレはさらに顔を近づけて
リーダーの顔を覗き込んだ。
『ちょっと・・・
近いんだけど・・・』
『誤魔化すなよ、
さっさと答えろって』
『えー?だってさぁ、
チューしたくなるし』
『ふざけんっ、なっ』
『いてっ、いたたっ
ニノッ、ギブギブっ』
ニヤニヤとヤらしく笑うから
もみ上げを引っ張ってやった。
『もぉ・・・髪の毛
抜けたらどうすんのぉ』
『知るかっ。お前が
ふざけてるからだろが』
『ふざけてないもん。
誘うニノが悪いんだよ』
『っ、誘ってねえわっ』
これ以上の茶番は無用だ、
とばかりにジロッと睨む。
するとリーダーは
諦めたように息を吐いた。
『・・・おいらさ、
ニノがすげぇ好きだよ』
『なっ、なにっ///
まだふざけて・・・っ』
『じゃなくてさっ
・・・あのさ、ニノを
好き過ぎてんだよ、俺。
まだバレちゃダメなの
分かってるんだけどさ、
メンバーの前だと何か
気が緩んだりもするし』
『え・・・ま、まさか、
あれは・・・ワザと?』
『んふふ。そんなとこ』
ぇえっと、つまり・・・
メンバーの前では油断して、
好きって気持ちを抑えて
隠し通せるか自信が無い。
だから、
「好き」っていうのは
正直に言っといた・・・と。
・・・その上で、
「好き」って言っても
そういう意味じゃない、と?
『・・・なるほどね。
まあ、意図は分かったよ。
だけどさ、人のこと「犬」
扱いは無いんじゃない?』
『あ・・・ごめん・・・
他には思いつかなかった』
まあ・・・
この人なりに色々と
考えたんだろうけど。
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「そういうのじゃない?
じゃあ、大野さんの言う
好きってどういう意味?」
「どーゆう・・・?
うーん・・・そうだなぁ
よく分かんないけどさ、
なんか・・・アレかな?
おいらに懐いてる"犬"?」
「い、犬?ってニノが?」
「うん♡それがピッタリ」
何を言い出すかと思えば
誰が「犬」なんだよっ💢
・・・って、
あの時は腹が立ったっけ。
「最近ね? ニノが
くっついてくるとさ、
ぎゅーって抱っこしたり
いいこいいこシたくなる。
そんな感じなんだよね♡」
「ああ、そ、そう・・・」
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・・・あのあとの、
翔ちゃんと潤くんが
オレを見る目は・・・
完全に「憐れみ」だったな。
『ああ言っておいたら
ニノと、くっついてても
スルーしてもらえるしさ。
怪しまれないなと思って。
あの・・・ほんとゴメン』
・・・うん。
真剣に考えてくれたんだ。
しかも、
そもそもの理由ってのが
「オレを好き過ぎて」
そんなの言われたら・・・
怒る事もできないじゃない。
つづく。
