十年ぶりぐらいに金縛りに会う。しかもけっこうひどいやつ。
24時を過ぎ、寝る時間をむかえ、自宅の3階にあるロフトの布団にひとりで横たわり(これは普通によくあること)、寝しなにiPadでお笑いサイトを見ていた。
気づいたら、画面を見つめたまま、iPadを持った手が動かない。指が動かない。
あれれ… これは金縛り? それとも夢? と思いつつ、iPadを手にしている、目の前にある右手の自分の指をいくら動かしても、動かない。もちろん画面操作もできない。
そのうち、詳細は忘れてしまったが、霊だかなんだか、明らかに非日常で超常的ななにかに束縛されている状態になり、とてもしんどい。かつ、怖い。
声を出そうとしても、うめき声も出ない。手も足も動かない。家族は1階に息子と娘がいるだけで、呼んでも聞こえない。
しばらく苦しんだあげく、どうやら動くらしい左手で、近くにある何かを掴んで、ロフトから下の2階に放り投げる。
がしゃーん! がちゃーん! ひどいものだ。
でも仕方ない。怖いのだ、たすけて。
そうこうしているうち、母が起きて上がってきてくれるらしき気配がした。
と、したら、すっと金縛りが解けた。周辺が現実に戻る。夢だったのかな。そりゃそうだよね。もちろん僕が何かを放り投げた形跡もない。そもそも母とも一緒に暮らしていない。
さきほどまで金縛りにあっていて、いま夢からさめたばかりの自分、でも目の前にあるiPadと画面は醒める前後で同一のものだ。映画に例えるなら、同一のシーンのままなのだ。
はぁ…… なんだったのだろう。
かつ、このシチュエーションで「母」が出てきたことにも驚く。