車の修理で思い出した付き合っていた頃の話。


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内容は忘れてしまったけど大喧嘩をしたことがあった。

夜、ゆうくんは家の前まで来て(当時わたしはまだ実家住み)車の中で話すことになった。


車の中で話していると「トン!」と音が聞こえた。

自転車をこいでいたおばさんのバッグが車にぶつかった。


🙋‍♀️「あっ、ぶつかったのかな?音したね。」


するとゆうくんは車から降りて自転車に乗るおばさんを全力で追いかけた。


🙋‍♂️「あの今、俺の車にぶつかりましたよね?なんで止まんないんですか?」


🧓🏻「あら、ごめんなさい。気づかなくて。」


🙋‍♂️「気づかなくてとかじゃなくておかしいでしょ。キズとかあったら困るんで確認してください。」


そう言って暗い中、iPhoneのライトをつけてキズを探し始めた。もちろんなかった。


🧓🏻「自転車がぶつかったんじゃなくて、ハンドルにかけてたバッグがあたっちゃったの。すみませんでした。」


🙋‍♂️「いやいや、自転車でしょぶつけたの。」


🧓🏻「自転車が車にぶつかったら私自身、気づくと思うの。本当にごめんなさい。」


これで普通は終わる話だったがモンスターゆうくんは違った。


🙋‍♂️「あれ?おかしいな。ミラーが開かなくなった。」


もともとミラーは壊れていた。

それをこのおばさんのせいにしようとして修理費を貰おうとしていた。


🙋‍♂️「あのぶつかったせいでミラー壊れたんですけど。弁償してもらえますか?」


🧓🏻「たしかにぶつかったかもしれません。でもミラーが壊れるくらいぶつかったらわたしもぶつけたって認識あるはず。」


🙋‍♂️「いやいや、ぶつけたから逃げたんでしょ?あの修理費貰いたいんで身分証見せてもらえますか。」


さすがにわたしは止めた。


🙋‍♀️「ゆうくんやめて。ここわたしの家の前なの。トラブル起こさないで。」


🙋‍♂️「トラブルとかじゃなくておかしいだろ。この人逃げたんだから。」


わたしはこのままでは埒があかないと思って事情を話して両親を呼んだ。


👨‍🦰「ゆうくんさすがに少しぶつかったくらいでミラーは壊れないよ。」


父は冗談でゆうくんが言っているのかと思ったのか半笑いで言った。

でもゆうくんは本気だった。


🙋‍♂️「さっきまで普通だったんです。今ぶつかったら開き悪くなって。」


🙋‍♀️「もともと調子悪かったじゃん。」


🙋‍♂️「うるせー。お前は黙ってろ。」


母も父もゆうくんを全力で止めた。

この騒ぎが部屋まで聞こえたようで、妹も外に出てきた。


👱🏻‍♀️「お姉ちゃんどうしたの?ゆうくん落ち着いて。」


🙋‍♂️「たしかにさっきまでミラー開いてました。ぶつかった瞬間開かなくなって…しかも飲んで自転車乗ってますよね?飲酒ですよね?」


🧓🏻「たしかに少し飲んでます。あなたの車にぶつけてしまったかもしれません。でもミラーが壊れるくらい思いっきりぶつけていません。」


🙋‍♂️「この開かなくなったミラー見たらわかるでしょ?」


わたしの家族も黙るくらいゆうくんの暴走は止まらなかった。

とりあえずこの日ゆうくんは身分証をコピーし後日連絡を取るかたちで終わった。


すると翌日、家の前にパトカーが止まり警察が2人降りてきて何かしていた。

よく見たら昨日のおばさんと男性がいた。

おばさんは昨日のことに激怒し警察を呼んだのだ。


わたしは急に怖くなった。

暴走したゆうくんを止められなかったことを後悔した。


🧑‍🦰「ななちゃん、とりあえずゆうくんに連絡しなさい。昨日のおばさんとたぶん旦那さんだよ一緒にいるの。きっと昨日の理不尽なゆうくんに怒って警察呼んだんだと思う。どう考えてもミラーなんて壊れるわけないもん。」


わたしはゆうくんに連絡したがゆうくんは頑なにミラーはおばさんのせいで壊れたと言った。


わたしはもう無理だと思い、母に電話を代わった。


🧑‍🦰「ゆうくん、家の前に警察が来てます。昨日のこと大事になってるよ。」


🙋‍♂️「大丈夫です。昨日の話をボイスで録音してるんで。修理費は貰うつもりです。」


🧑‍🦰「わたしはミラーが壊れたかはわからないけど、主人が言うにはバッグが当たったくらいで壊れないって言ってたよ。」


🙋‍♂️「急に開かなくなったんです。昨日ぶつけられてから。」


🧑‍🦰「警察の人も来てるしこれ以上大事になって、会社に連絡いったらどうするの?影響でたら困るのはゆうくんじゃない?自分の立場をもう一度考えて。」


ゆうくんは黙った。

仕事を大事にするゆうくんは我にかえったのだろう。

でも自分がした事を間違いだと思っていなかった。


大手建設会社に勤めているゆうくんが1番怖いのは仕事に迷惑をかけ、仕事を失うことだった。


警察沙汰になってからゆうくんはミラーのことは言わなくなった。


今思えばこの頃から責任転嫁が得意だったのかもしれない。

わたしだけでなく、知らない人にも容赦なかった。


以上、思い出した付き合っていた頃のモンスターエピソードでした🧌


次回は前回の話の続きに戻ります⇩