今回は、ザ・セクション72年のデビュー作。ジェームズ・テイラーのバックミュージシャンのメンバーが結成したバンドとして知られています。

メンバーは、
ダニー・コーチマー(g)
クレイグ・ダーギ(key)
リーランド・スクラー(b)
ラス・カンケル(ds,perc)
の4人。70年代のウエストコーストロックに大きく貢献したミュージシャン達と言えます。

ゲストとして、
マイケル・ブレッカー(ts,ss,fl) 
が参加しています。参加する直前は、ドリームスというこれもまた先進的なフュージョン/クロスオーヴァーバンドに居ました。

Fusion1000シリーズという企画で再発された作品ということで、ジャズフュージョン的な要素も無くはないですが、全体的にはどちらかというとソウル/R&Bとロックの中間といった感じがします。

セッション/スタジオミュージシャンのバンドということで、知性あふれる様々なアイディアが詰め込まれた渋い楽曲が展開されています。

 
【楽曲】

1.Second Degree

2.Same Old Same Old

3.Sporadic Vacuums of Thought

4.Sitting on the Dock of the Bay 

5.Holy Frijoles

6.Doing the Meatball

7.Swan Song

8.Thing What Is

9.Mah Hoo Dah Vah

10.Zippo Dippo


何となくですが、変わった曲名が多い気がします。


〈特筆すべき楽曲〉

#1

作曲はクレイグ・ダーギ。1分程続く彼のピアノソロから始まり、その後は怒涛の16ビートが展開されます。それらの橋渡しとなるパートでのギターのメロディは、ミ♭ ファ ド シ♭ ソ ミ♭ ミ ミ♭ミ…となっています(下線部は所謂ハンマリング)。この下線部のメロディを持ってきたセンスは流石。


#2

作曲はダニー・コーチマー。やはり、彼によるいぶし銀のギターソロが素晴らしいですね。またこれはCDの解説にも書いてありますが、メンバーがソロをしている間のバッキングがユニゾンで展開されているというのも聴きどころ。


#4

オーティス・レディングの大名曲。これがインストとなると当然ながら趣が変わりますが、こちらのバージョンは、抑えめながらも滋味溢れる所謂スルメ的な味わい。


#6

このアルバムを買った当初は、こればかり聴いていた覚えがあります。ダニーのギターカッティング、マイケル・ブレッカーのサックスソロが文字通り癖になります。少し昔のコンビニのCMに合いそうな感じがするんですよね。


#7

ソプラノサックスとエレクトリックシタールのユニゾンを聴いていると、曲名通り白鳥が水面を進む様が思い浮かびます。


#10

最後は、短い時間ながらも豪快に突き進むアグレッシブなナンバー。パーカッションが心地良いです。



以下、今回の関連作品です。