今回取り上げるのは、今年に入って一気に好きになったミュージシャン、ロビー・デュプリーのファーストアルバム(1980年作)。




このアルバムのプロデュース及びリズムセクションは、70年代中後期に活動していたソウル/ファンクバンド、クラッキン(AOR/フリーソウル界隈以外では何故か全く評価されていない気がします)のピーター・ブネッタ(b)、リック・チュダコフ(ds,per)。このバンドとは結構親交が深いようですね〜


哀愁サウンドの極みといった感じのため、ちょうど今頃から冬にかけての時期にぴったりです。


また、全体的な曲の構成や流れが良いため通して聴きやすい作品です。



【楽曲】

1ふたりだけの夜
2アイム・ノー・ストレンジャー
3シン・ライン
4イッツ・ア・フィーリング
5ホット・ロッド・ハート
6ノーバディ・エルス
7ウィ・ボウス・トライド
8恋はミステリー
9孤独なランナー

#1

彼の代表曲。フェードインのイントロからもうワクワクしてきます。哀愁を感じるメロディと声、韻を踏んだ歌詞が絶妙に組み合わさった名曲。 


ちなみに、この曲はドゥービーズのWhat a Fool Believesに酷似していると言われていますね。リズムパターン、展開はお手本にしたのかなという気がしますが、それ以外はそこまで似てないですね。曲の雰囲気は全然違いますし。あのリズムパターン、展開はそれほど革新的だったということですね〜

  

#2

ロビー単独の作曲。4ビート(?)のノリの良いリズムですが、サウンドと歌声によって愁いのある楽曲になっています。


#3

カル・デヴィッド(ポコのポール・コットンとのグループ、イリノイスピートプレス等で活動してました)、先程挙げたクラッキンのアーノ・ルーカスレスリー・スミスらのバックボーカルが最高。


#4

ロビー単独の作曲。彼自身によるハーモニカが、より一層哀愁さを引き立てます。


#5

冒頭の曲に続いて出たこの曲もヒットしました。AORファンにはお馴染みビル・ラバウンティが作曲に携わっています。50'sアメリカの青春映画のような内容。

ちなみに、Spotifyでこのアルバムを通して聴いてる時、この曲だけ音量が大きくなっててびっくりするんですよね笑


#6

これも彼単独の楽曲。彼がクラッキンに提供したバージョンが先に世に出てるので、このバージョンはいわゆるセルフカバー。


クラッキンの方は晴れの日の夕暮れ、こちらは曇りの日の夕暮れという感じがします。個人的には両バージョンとも好きです。


#7

これまたAORファンにはお馴染みビル・チャンプリンのバージョンのカヴァー。この曲については、僅差ですが歌声の好みという点でこのバージョンに軍配を上げます。


#8

ラストナンバーの直前に相応しい、あっさりとした楽曲。

これもややマイケル期ドゥービーズを彷彿とさせるサウンド。向こうはカラッとしたサウンド、こちらはウエットなサウンドという感じ。


#9

ラストナンバーのこの曲、個人的に一番おすすめしたいナンバーです。


これもまたマイケル期ドゥービーズ的なリズムパターンですが、哀愁という言葉を見事に体現した曲。コード進行、ハーモニー、歌詞、メロディ…どれを取っても哀愁を感じずにはいられません。もうここまで来ればあのリズムパターン+哀愁サウンドというのが彼の個性といって良いでしょう(といっても3枚目のアルバム以降はあまり見られませんが)。


いわゆるラストサビにあたるパートでの吹雪のサウンドエフェクト、これがもう最高。


文句無し、100点満点の楽曲だと思います。



以下、関連作品です。挙がった名前が気になった方は、これを気に手に取ってみては。