今回は、アンブロージアの元メンバーであるデヴィッド・パック85年のソロデビュー作。
デヴィッド・パックがかつて居たアンブロージアというバンド、初期は所謂プログレハード的なスタイルでしたが、時代の変化に順応する為か途中からはAORサウンドを取り込み(STYXやジノ・ヴァネリも好例ですね)、結果的にはAOR路線の楽曲2曲が、全米チャート3位まで上昇する程のヒット曲となりました。

その後一旦バンドは解散し、彼はソロデビューを果たします。そして、どちらかと言うと前述のAOR路線を継承、発展させたサウンドで構成されたのがこのデビュー作。85年ということでAOR全盛期を過ぎた頃にリリースされた作品ではありますが、AORの代表格とも言えるマイケル・マクドナルドやジェフ・ポーカロ、80〜90年代のコンテンポラリーR&B界で活躍したジェイムズ・イングラム、アンブロージアと同様プログレハード系のバンドカンサスのメンバー、などといった顔ぶれ(一曲だけ参加しているゲストの紹介は後ほど)が参加しており、濃密なサウンドが堪能できます。

また、オーバーハイムのDMXやDX7などといった機材も導入しており、この時代ならではの心地良いシンセサウンドも楽しめます。


【楽曲】
  • Anywhere You Go
  • I Just Can't Let Go
  • Won't Let You Lose Me
  • My Baby
  • That Girl Is Gone
  • She Don't (Come Around Anymore)
  • Do Ya
  • Prove Me Wrong
  • No Direction (No Way Home)
  • Just Be You

  • 〈特筆すべき楽曲〉
    #1
    ジェフ・ポーカロの兄弟であるマイク・ポーカロも作曲に関与しており、ここではベースも弾いています。

    #2
    デヴィッド、マイケル、ジェイムズの3人のハーモニーがたまらなく良いですね。間奏のサキソフォンは、ジャズ/フュージョンをベースとして幅広く活躍しているアーニー・ワッツ。

    #5
    このアルバムのハイライトといってもよい程素晴らしい楽曲。夕暮れ時の海辺に合いそうな感じですね。

    #7
    様々な電子音が錯綜する楽曲。この曲に関しては、ジャズ/フュージョンの大御所スタンリー・クラークが参加しています。クレジットを見て驚きました(笑)

    #8
    この楽曲は、映画『ホワイトナイツ/白夜』のサウンドトラックとして提供されました。真夜中の雰囲気を醸し出すイントロのシンセサイザーや、中盤から出てくるキレのあるエレキギターの音が心地良いです。

    #10
    最後は、雰囲気で聴かせるといった感じの壮大なバラードナンバーで幕を閉じます。


    以下、今回の関連作品です。