ある日桃太ルーは突然布団から這い出て「オラ強くなりてぇ」と言いました。
お爺さんとお爺さんはいつもなら桃太ルーが昼寝をしている時間だったのでパートに行っていました。
桃太ルーは「オラ強くなりてぇ」と言いながら庭で飼っている熊の首輪を外しました。
桃太ルーは「おい熊。相撲をとるぞよ」と言いました。
熊は「ガウ」と言いました。
桃太ルーは「そちはなかなか強そうじゃ」と言いました。
熊は「ガウ」と言いました。
桃太ルーは「日暮れ前の余興に丁度よいじゃろう、かかってまいれ」と言いました。
熊は「本気でやっていいんすか?」と言いました。
桃太ルーは「いやいや、本気でやったら死んじゃうから空気読んでいい具合に負けてよ」と言いました。
熊は「了解です」と言いました。
桃太ルーは「でも観客いないと俺の強さがアピール出来ないから村人が通った時に相撲とるか」と言いました。
熊は「あ、今桃太ルーさんの後ろから若い娘がこっち方向歩いて来ますよ。」と言いました。
桃太ルーは「はっけよいのこった」と言いました。
行司がいないので桃太ルーと熊は一回ずつ交替で「のこったのこった」と言いました。
若い娘が引き気味に横を通り抜けようとした所で丁度よく熊は上手投げで投げられました。
桃太ルーは「これで俺の100勝0敗だ」と言いました。
桃太ルーは更に「娘さん100勝の瞬間に立ち合えてラッキーでしたね」と言いました。
若い娘は引き気味に微妙な表情を浮かべました。
桃太ルーは「よかったら僕と夜の相撲大会でも開催しませんか?」と言いました。
若い娘は微妙な表情が固まったままそそくさと歩いていきました。
桃太ルーは「恥ずかしがっちゃって可~愛いなぁ」と言いました。
桃太ルーと熊は村人が通っては相撲を取り、村人が通っては相撲を取るということを習慣的に3年続けました。
練習はしていなかったので決まり手は毎回上手投げでしたが回を重ねる毎にリアルに大きく迫真の演技になっていきました。
いつからか相撲で熊を倒す男として桃太ルーの名は村中に知られわたりました。
これが後に金太郎と呼ばれる男の誕生物語である。