2夜連続スペシャル 匠のストーリー
第1夜は傘職人をお伝えします。
私は傘職人だ。
いや、正確に言おう。
私は傘のさきっちょのあの部分を作っている。
傘のさきっちょのあの部分と言っても傘の先端ではない。
傘を差した時に目の前に見えるあのさきっちょの部分を作っている。
そうだ。
骨のさきっちょに燦然と輝く傘のさきっちょのあの部分だ。
今までに色々なさきっちょのあの部分を作ってきた。
金のさきっちょのあの部分
銀のさきっちょのあの部分
銅のさきっちょのあの部分
タングステンのさきっちょのあの部分
鉛のさきっちょのあの部分
鉄のさきっちょのあの部分
アルミのさきっちょのあの部分
水溶き片栗粉のさきっちょのあの部分
失礼した。
水溶き片栗粉のさきっちょのあの部分はまだ作っていない。
そんな百戦錬磨の私にある一つの依頼が舞い降りた。
私にとっても新しい挑戦となるもの。
それは、大理石の傘のさきっちょのあの部分だ。
私は依頼を受けると必ずある契約を依頼主と交わす。
思ってたより重い。雷が鳴ると落ちそうで怖い。すぐ茶色くなる。などのクレームが相次いだ時期があったからだ。
依頼主は全権を私に委ねる事になっている。
つまり私は自信を持って作り上げた芸術作品である傘のさきっちょのあの部分を依頼主に渡す事が出来るのだ。
今回は大理石の重厚な傘のさきっちょのあの部分を作ろうと思う。
私にとっての新しい挑戦が始まる。
時代のさきっちょを歩く賢人のストーリー。
来週のこの時間は
業界騒然のストーリーが幕を開ける
遂に地層波初登場
『MOMOTAROo』
Coming soon...