祝 2025年。
2024年の目標は、「ロックに生きる」だった。
では、今年の目標は何にしよう。
クラシック音楽に関係する活動が、何かできないものだろうかと思っている。(ハードルがかなり高くなるのは承知だが)今年はドラム以外の打楽器も何かやってみようかなと思う。身体が言うことを聞いてくれるうちに…。
ドラムでライブをやってみて、つくづく実感した。楽しみを老後にとっておいくのは、本当に悪手である。体力的に不可能になる可能性が高い。やるなら今しかない。
しかし…。
いかんせん、クラシックで打楽器をやるには「団体」が必要である。グループやユニットではなく「団体」である。これに所属するのは、いまさら面倒くさいし、もう喧嘩はしたくない。
家で一人でトライアングルを叩いていようかと思ったり。ははは。
さて、昨日のNHK-Eテレ『クラシック名演・名舞台2024』は、期待以上に良かった。
オープニングのデュトワと小澤のツーショットに泣けた。
デュトワのパートは、2024年10月のではなくて、2017年のN響定期から、《火の鳥》を放送。「初公開」の映像だそうである。自分が観に行った公演だったかどうか、思い出せない。でも、2019年12月に定演のどれかに行ったのは確かだ。
なぜ「初公開」映像なのか、当然、その辺りの説明はない。収録直後にスキャンダルがあったから放送できなくなったまま、お蔵入りになっていたに違いない。
蝶ネクタイのデュトワは、この映像で見納めだろう。
懐かしい木管さんたち。茂木大輔のオーボエも、いま聞くと音色が重厚だし、音量もでかいしで、なかなか存在感があって良かったなあ…。
最近はあまり見なくなった配置。チェロが右の客席側にいるとなぜか安心するのは、僕の世代だけだろうか。
その他、この番組で良かったのは、山田和樹の《レクイエム》。
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団と東京混声合唱団によるこの演奏の映像が、とても美しかった。音声も澄んでいて響きが良い。1月25日にフルで放送するというから、愉しみである。
6月のN響定期で演奏されたドビュッシーの《夜想曲》も、素晴らしく澄んだ演奏だった。全部聞きたくなった。
Apple Musicにはない面白さが放送にはある。今年は放送開始100年の年だそうである。先の山田和樹の映像は、NHKとトゥールズ・キャピタル国立管との共同制作のようだ。一番の関心事は音楽であるにしても、現地スタッフの人々によって醸し出される映像美を愉しみたいという気持ちも勝る。
よい放送だった。私は受信料を否定しない。