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アンプ聴き比べ特集、第3弾。

 

今度の機種は、平成元年発売の国産AVアンプである。例によって、敢えてメーカー名も型番も晒さない。「覆面」での記事になる。

 

 

「第5」のマシーンの情報は、以下の通り。

 

国内メーカー(日本製)
定価 107,000円
発売 1989年

 

これは所謂AVアンプである。フロントパネルには、「INTEGRATED AV CONTROL AMPLIFIER」と銘打たれている。昔のAVアンプだから、当然、非デジタルアンプである。

 

当機を、今までの4機と同じ書き方で比較してみる。

 

A:
英国メーカー(英国製)
定価 75,000円
発売 2010年

B:
国内メーカー(中国製)
定価 35,000円
発売 2008年

C:
国内メーカー(日本製)
定価 128,000円
発売 1986年

D:
国内メーカー(中国製)
価格 5,760円
発売 2024年

E:
国内メーカー(日本製)
定価 107,000円
発売 1989年
 

 

今回の「E」が、上の「A」~「D」のどれに一番近かったのかというと…。

 

これがなんと、「C」なのである。128,000円のピュア・オーディオ機に一番近い音を奏でた。

 

すなわち、透明感と低音の押し出し、実体感において、もっとも優秀な部類に入った。

 

拍子抜けというかなんというか、テクノロジーの進歩っていったい何なのだろうと考えさせられた。

 

「良い音だなー」と僕が最も強く思ったのが「C」で、次点が、なんと今回の「E」。

 

アマゾンでやたらと評判の良い「B」や「D」には、もっと頑張ってほしかった。

 

バブル期の国産の10万円台には、(それがAV用とても)現在の廉価版は叶わないという事実が露呈した。

 

この企画、結構愉しいから、またやろうと思う。