昨日午後、少し時間があったので「なんかやってないかなー」と、みなとみらいホールの公演スケジュールを調べてみたら、地元のアマチュアオケが定演をやるようだったので、いそいそと会場に向かった。向かいながら地下鉄の中でteketにアクセスしてチケットを取る。もう残席がほとんど残ってないかった。すごい、人気だ。
演目が、色々とすごいことになっている。「日本人作品」は、ついこの間、FMの何かの番組で聞いた組み合わせだ。
外山雄三のラプソディでは、あのホルンの苦しそうな演奏が聴けるのか…。なんだか聴く前から可哀想な気がしてくる。
「フランス作品」は、どちらも大好物。オリンピックがモチーフなのは間違いない。「オルガン付き」では、みなとみらいホールの大迫力のオルガンが聴ける。だから席を右ブロックのオルガン横にした。
コンサートは、とにかく感動した。
僕は音楽を聴いて感動すると、心の底から悔しくなっちゃうのだが、この日はものすごく悔しかった。嫉妬した。だから、ありがとう、なのだ。
今まで聴いたアマチュアオーケストラの演奏の中で、間違いなく最上だった。
ドビュッシー《小組曲》は、僕の好きな方向の音楽作りとは異なっていたけれど、しかし、これはこれでアリだと納得させられたし、メインの《オルガン付き》でも、前半の繊細な弱音からなる旋律美と、そして後半のまるで目に見えるような音の波を、肌身で感じることができた。
団員の皆さんの実力が如何なく発揮されていたのではないかと思う。ブラボー!と自ずと発してしまったのは、何十年かぶりである。
さて困ったのは、こんな素晴らしい演奏を聴いた後に、「心の底から悔しくなっちゃ」った自分を、どのように律していこうか、ということである。
11月に久しぶりにバンドをやる。
テキトーにはやりたくない、と急に思ってしまった。練習をちゃんとしよう。そうだ、毎日欠かさずに練習しよう。そして、合わせもメンバーと何度もしよう。録音もして、プレイバックを何度も聞いて磨いていこう。
そう思うようになった。
あと、急に楽器が欲しくなった。自分用にちゃんと「チューニング」された楽器が欲しくなった。置き場所なら、職場にある。だから、買ってもいいんじゃないか…。
やる気スイッチを押されちゃったような気がする。