ベートーヴェン:

交響曲第9番ニ短調作品125《合唱》

 

グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)

ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)

ヴァルデマール・クメント(テノール)

ヴァルター・ベリー(バリトン)

ウィーン合唱協会

 

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

(1962,グラモフォン)

 

 

年越しの第九をカラヤン&ベルリン・フィルの1960年代のLPに決めて、いま、再生中。

 

昭和37年10月8日、9日、12日、13日、11月9日の5日間をかけてセッション録音されたレコード。録音場所はベルリンのイエス・キリスト教会である。

 

2週間ほど前に日記に書いた普門館での来日公演での演奏とは、また違ったカラヤンの音楽性が垣間見られると思う。

 

 

いま、A面(第3楽章の前半)まで聴き終わり、タイム的には大差ないのかもしれないが、音楽の流れが穏やかでゆっくりのように聞こえる。鋭くえぐられた表現が、後年の第九よりも抑えられているような印象なのだ。

 

音そのものにも広がりがあって、いかにも「西洋の教会」といった趣の、深い響きを伴っている。

 

 

それにしても、このレコード。もう61年も昔の演奏(録音)なのである。

 

 

名演・名盤は色褪せないが、名曲はもっと色褪せない。来年(令和6年)は、「第九」誕生200周年のアニヴァーサリーとなる。どんな一年になるのか。ずっと世界が平和で、みんな健康であればいいなと思いながら、第九を聴いている。

 

さあ終楽章だ。俺を昇華させてくれ!

 

来年も良い年になりますように!