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お正月休みに書いたきり、完結していない記事がありました。安全地帯のデビュー・アルバムを聴きながら、田中裕二のドラムセットについて、書ききれていないことを書いていきます。

 

安全地帯の7年ぶりの再始動が2010年。その前年には、隠密裏に『Hits』アルバム(2010年6月発売)のリハーサルに入っていた…などという情報も、『Hits』アルバム発売後に聞かれたのを思い出しました。

 

ですから、《ワインレッドの心》(2010バージョン)と《蒼いバラ》のどっちが先に録音されたかは分かりません。が、興味深いのは楽曲PVでのドラムセットです。まず、驚いたのがバスドラムのフロントのロゴが塗りつぶされています。つまり、どこのメーカーのドラムかを伏せています。

 

このことから、これらのPV撮影時には、もうとっくにPearlのエンドーサーではなかったのではないか、という推測ができます。しかし、2010年版のカタログには、エンドーサーとしてお名前があるんですよね。(詳しくは前の記事で)

 

《ワインレッドの心》(2010)ビデオ・クリップ

 

ところがぎっちょんちょん、ドラムをやっている人なら、どこのメーカーか分かってしまうんですね、これが。

 

(同)

 

誇り高き「マスターズ」のエンブレム。そして、タムホルダーの形状。こりゃ、パール楽器に間違いないです。すぐわかるのに、なんでフロントのロゴだけ隠してるんでしょうね。契約の問題とか、いろいろあるんでしょうね。

 

(同)

 

ちなみに、シンバルはZildjianでした!

 

で、もっと面白いのが《蒼いバラ》のPVです。

 

《蒼いバラ》ビデオ・クリップ

 

僕はこれを見た時に、「うわーっ」って声を上げてしまいましたよ。なんと、YAMAHAドラムなんですから!

 

(同)

 

エンブレムとタムホルダーの形状で分かります。しかも、意図的にエンブレムとタムホルダーをピンボケにして、その特徴を隠しているかのような画作りも気になります。被写界深度を浅くして映画みたいに撮っているから、意図したものではないとも考えられますが、それにしちゃ、背景の柱がクッキリしすぎです。

 

そろそろ、結論。

 

田中裕二が、(PV用の借り物だったにせよ)YAMAHAドラムを使って演奏していた! ということです。だから何よ、と言われましても、特に何があるわけでもありません(笑)

 

「ああ田中さんのことがいろいろ分かって愉しいな」というこの気持ちを発信できて、今日も充実した一日になりました。

 

久しぶりに《またね!》も聴いてみましょうかね。