今朝、CDプレーヤーが故障したので代用のDVDプレーヤーを購入したが、CDのトラックの変わり目で音が途切れる仕様のようなので、困ったなあ…という内容の記事を書いた。

 

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同じような安価なDVDプレーヤーを、CDの開発メーカーでもあるSONYも販売していることを知り、先に購入したPanasonicのものと比べたくなって、さっそく購入してきた。ちなみに、近所のノジマさんにおける定番在庫数は、Panasonic機が「2」、SONY機が「3」であるようだ。

 

AmazonでSONY DVP-SR20の価格を調べたところ、4,000円台後半だったし、価格.comでも4,000円半ばのようだったので、5,000円は超えるだろうと思って出かけたが、ノジマさんの店舗での価格はなんと、税抜き3,000円台だった。ネットの価格情報なんかに騙されてはいけないことを思い知った。

 

 

セッティングしてみると、大きさはPanasonic DVD-S500よりもひとまわり小さかった。SONYのロゴが前面にあるので安心感がある。

 

使いづらいなと思ったのは、本体のボタン類。左から、「イジェクト」「再生」「停止」「電源」の順に並んでいるが、いずれも固くて、反応するまでに相当な力が必要になってしまう。本体重量が1kgに満たないので、ボタンを押すたびに筐体がピョンピョンと可愛く小躍りする。この点ではPanasonic DVD-S500の方が、押しやすいボタンで好印象だ。

 

電源の緑のランプと、リモコンの電源ボタンの緑色が、周囲の黒色に映えて綺麗に感じた。SONYのリモコン、お得意の配色だ。

 

 

Panasonic DVD-S500の前面には、USB端子があり、「mp3」「jpg」の再生が可能であったが、SONY DVP-SR20にはない。ただし、CD-Rに焼けば「mp3」と「jpg」が再生できる。

 

SONY DVP-SR20には背面にデジタル出力(同軸)が装備されている。これはPanasonicにはない装備。

 

さて、問題のCDの“シームレス”再生。

 

見事クリア! SONY DVP-SR20は難なく《春の祭典》を一連の音楽として再生してくれた。めでたしめでたし…。

 

…とは簡単にいかないのだった。

 

まずは、回転音だ。CD再生時の回転音が、Panasonicよりも大きいのである。定期的なパルスを発するようなノイズではなく、「ウィーン」という唸るような雑音を発していた。一方のPanasonicでは、先の記事に書いたとおり、ほぼ「無音」に感じたにもかかわらず…。

 

次に、肝心要の音質である。私の個人的な好みでは、Panasonic DVD-S500の方が“良い音”がしていた。良し悪しは好みの問題でることは百も承知だが、両者の音質には、一聴してすぐ分かる程度の差異がある。面白いのは、往年のCDプレーヤーの名機などで定評となったブランド・イメージと大差ないことである。

 

具体的には、SONY DVP-SR20は堅実でありながら情的。音楽の大切な部分を、より大切なものと感じさせてくれるような仕上がりへの工夫が感じられる。

 

Panasonic DVD-S500は穏健でありながら清涼。さらさらとした聴感で柔らかさがあり、ふんわりとした低音が音楽の包容力を演出してくれる。

 

要は、昔、SONYのCDプレーヤーを使っていた人は、SONYを買えば幸せになれ、昔、Technics/Panasonicを使っていた人は、Panasonicを買えば幸せになれるということである。よって、Technics派だった私は、こうしてPanasonic機の方に親近感がわき、違和感がなかったというだけのことだ。

 

 

もうひとつ細かいところでは、ディスク・トレイにCDを載せにくいところが気になる。上の写真の位置が、SONY DVP-SR20のフル・オープン時の状態である。盤の5分の1ほどが、本体側に隠れているが、この部分を慎重に潜らせながらトレイに載せるのが、少々面倒くさいような気もする。しかし、慣れれば問題ない範囲だ。

 

両者の比較の総括は、次回の記事で行うことにしよう。