連日の暑さのせいか、これまでメインで使っていたCDプレーヤー、Technics SL-PG5が突然、CDを読みこまなくなった。
電源を入れ直しても、数時間経過させてもダメ。なんの前兆もなかったので、ちょっとキツネにツマまれた気分。
さすがに、CDが聞けない日常は辛い。今日の仕事帰りに、代用機としてPanasonic DVD-S500を、ノジマさんで購入してきた。型番からしてDVD再生機なのだが、パッケージにはちゃんと「DVD/CD プレーヤー」と書かれていて、CD再生機でもあることを主張している。
機能も接続端子もシンプル。おまけに値段も安く、新品で税込み3,000円台だった。
暫定的な代用機、と考えて購入したのであるが、数枚のCDを再生してみて、「もうずっとこれでいいんじゃないか」と思えてきた。
評価する点は以下の通りだ。
1.音質が悪くない。
2.CD再生時の回転音が静か。(無音)
3.小型。
4.廉価。(壊れたらまた買えばいい)=消耗品扱い
難点は、液晶ディスプレイがないので、TVやモニターに繋がない限り、ディスク情報を見られないということであるが、今回試してみて、僕の用途ではあまり不自由しないことが分かった。選曲して聴くことがほとんどないし、ディスクの〝現在地”を知りたいという状況をあまり経験したことがないからだ。
それに、付属のリモコンには「10キー」が備わっているので、例えば交響曲の終楽章を聴きたいときには、「4」のボタンを押せばいいだけだ。楽曲のトータル時間などは、再生中に知れなくとも、CDパッケージのバック・インレイに書いてあるから不自由しない。
BDの時代…半導体メモリーの時代…サブスクの時代…になっても、このようなシンプルな円盤再生機を製造し、しかも超廉価で販売してくれている、旧・松下電器産業株式会社には、もはや感謝しかない。
2022.7.24 追記
昨夜から数枚のディスクを再生していて、当機の大きな“弱点”に気づいた。トラック番号が曲中に打ってあるCDの場合、トラック番号が変わる境目で音が途切れるのである。《春の祭典》の演奏を再生中に気がついた。読み取った信号を一度メモリーに溜めてから出力するからであろうか。
念のため、メーカーに「仕様」であるのかどうか確認中だが、きっとそうだと思うので、どうしようかと悩んでいる。SONYからも同種の廉価なDVDプレーヤーが発売されていることを知った(DVP-SR20)。そちらは、シームレス再生ができるのであろうか。今日はメーカーが休みだから、ノジマさんに訊いても分からないだろう。
現物を買ってきて試すのが一番手っ取り早いのであるが…。
2022.8.4 追記
ギャップ再生が「仕様」であるかどうかの問い合わせについては、早々にメーカーから返事が届いていたので、一部を転載する。やはり、「仕様」のようである。
平素は弊社商品をご愛顧賜りまして、誠にありがとうございます。
また、このたびはDVD-S500でお手数をおかけしております。
お問い合わせの件につきまして、下記のとおりご回答申し上げます。
お申し出の内容より、1曲が複数のトラックで構成されたCDでの事象かと存じます。
恐れ入りますが、DVD-S500を含めた弊社製プレーヤーは、シームレス再生(ギャップレス再生)に対応しておらず、別のトラックに切り換わる際、音声の途切れが発生する場合がございます。
また、当該現象を回避するための設定は、あいにくございません。
せっかくお問い合わせをいただきましたが、ご期待に添えない回答となりまして申し訳ございません。
恐縮ではございますが、お問い合わせのご回答とさせていただきます。
今後とも弊社商品をご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。
残念です。