簿記の学習と実務 第17回 | mr-moのブログ

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第15回と第16回で決算について説明してきました。その説明を具体的に勘定科目に記載して、仕訳をどのように行うかについて、今回は説明します。

決算手続きについて、第15回で下記の説明をしました。

1)全ての勘定ごとの借方・貸方の数字を合計します。

2)そして、借方合計と貸方合計がバランスするように差額を不足している側に記入して、勘定の借方合計と貸方合計をバランスさせます。

3)差額として埋めた数字を、「損益勘定」「残高勘定」に集めてくる作業を行います。

4)損益勘定に集めた借方合計と貸方合計の差額を求めます。それが利益または損失となるのです。

この説明を勘定に記録した結果が次のとおりとなります。

 

 

上記のA~Hまでの勘定への記入が決算手続きとなります。

この勘定への記録を仕訳として表すと「決算振替仕訳」となります。

簿記では、勘定への記帳には必ず仕訳を通さなければなりません。

日常の取引では、その取引を仕訳帳に仕訳として記録して、その仕訳に基づいて、各勘定へ転記されます。

しかし、決算では、各勘定の借方、貸方の合計を集計し、その勘定の差額(勘定残高)求める計算を、先に行います。

よって、「決算振替仕訳」は、その結果を受けて、後でまとめて行うこととなります。

ここで、決算振替仕訳とは、全勘定残高を「貸借対照表科目」の残高は、「残高勘定」へ、「損益計算書科目」の残高は、「損益勘定」へ移す仕訳をいいます。

「残高勘定」「損益勘定」は集合勘定と言われ、全ての勘定残高をどちらかの勘定へ集めるための勘定です。

そして、損益勘定の上で、企業利益を計算するのです。

上記の「損益勘定」のF.借方:資本金50と記載された額が企業の利益です。この利益は、資本金の増加を表すので、資本金を増加させるために、「借方:損益50、貸方:資本金50」の仕訳を行います。この仕訳が決算による最後の仕訳となります。以上の手続きにより、借方、貸方が各勘定でバランスしている合計欄には、合計欄の上に一本線を引き合計して、その下に日本線を引くことにより勘定が締まったことを表します。

 

長くなりましたが、それでは、散歩写真です。

荒川遊園地

 

谷中です。

青く煌々と光る屋根