今日の一曲!capsule「FRUITS CLiPPER」 | A Flood of Music

今日の一曲!capsule「FRUITS CLiPPER」

 【追記:2021.1.4】 本記事は「今日の一曲!」Ver. 2.0の第十八弾です。【追記ここまで】

 本日の出目は【5, 1, 5, 8】だったので【2ndの165番】の楽曲、capsuleの「FRUITS CLiPPER」を紹介します。小文字時代の楽曲ですね。

FRUITS CLiPPER/ヤマハミュージックコミュニケーションズ

¥2,310
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 「FRUITS CLiPPER」は同名の7thアルバム(2006)の収録曲;つまり表題曲ということになります。初期のフレンチポップやラウンジっぽい雰囲気だった頃からバッキバキのエレクトロにシフトしてく過渡期の作品のひとつというイメージです。この時期の楽曲の中では比較的有名だと思います。


 そこまで尖っているわけではないけれどエレクトロな音遣いの曲だよな~…という認識だったのですが、今改めて聴くとどちらかと言えばロック的なアプローチによる楽曲ですね。むしろ電子感は少なめな気がするのになんでこんなイメージを持っていたのか自分でも謎。アルバムタイトルでもあるから盤全体の印象と混同してしまったかな。

 まあ英語詞部分のボーカル処理の仕方とかベースラインを担っている音にはエレクトロらしさがあると思いますし、ゼロ年代後半のダンスミュージックシーンとしてはエレクトロ×ロックが流行っていたと記憶しているので、それら外部要因まで込みでこの曲の印象を決定付けていたのかもしれません。


 英語詞のパートだけだとそこまで特徴的なトラックだという気はしませんが、後半で日本語詞が美メロにのせられて登場することで俄にJ-POPらしさが顔を覗かせるというのが、この曲の聴き所であり中田さんの巧いところだと思います。

 "世界中を壊しても/砕けないほどの愛が/僕の前で花咲いた/モノクロのFRUITS CLiPPER"という歌詞も完璧だと感じますね。何がと問われると説明が難しいのですが、このフレーズに宿っているショック療法的な趣が好みだったと表現しておきます。