今日の一曲!マキシマム ザ ホルモン「アカギ」【テーマ:麻雀】 | A Flood of Music

今日の一曲!マキシマム ザ ホルモン「アカギ」【テーマ:麻雀】

 【追記:2021.1.4】 本記事は「今日の一曲!」Ver. 1.0の第四十一弾です。【追記ここまで】

麻雀、できる?

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 できません、残念ながら。ドンジャラ(ポンジャン)止まりです。笑 麻雀に限らずポピュラーなテーブルゲーム(将棋、チェスなど)に疎いので、できるようになりたいとは思っています。

 偏見を含む意見だと先に謝っておきますが、これはおそらく僕が女社会(女性が優勢の環境)に長く身を置いていたことと無関係ではないと思う。こういうテーブルゲームは男社会のコミュニケーションツールのひとつだという感じがするから。中でも麻雀は特に。

 今日紹介する曲も麻雀漫画が原作のアニメの主題歌ですが、ルールがわからなくても面白いテーブルゲーム漫画はたくさんありますよね。麻雀に関しては、全巻読んだわけではありませんが友達に借りた『ムダヅモ無き改革』がとても面白かったです。笑


ざわ…ざわ…ざ‥ざわ……ざわ/マキシマム ザ ホルモン

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 そんな【テーマ:麻雀】の「今日の一曲!」は、マキシマム ザ ホルモンの「アカギ」(2005)です。曲名の通り、TVアニメ『闘牌伝説アカギ 闇に舞い降りた天才』のED曲。収録シングルの題名『ざわ…ざわ…ざ‥ざわ……ざわ』も福本漫画ではお馴染みの表現からですね。

 麻雀アニメの主題歌というだけあって「アカギ」の歌詞には多くの麻雀用語が登場するので選びました。"(ポン! カン! チー! フリテン ツモ)"や、"北 北 北 捨てりゃポンじゃ"などなど。

 作詞はマキシマムザ亮君によるものですが彼が原作漫画のファンらしく、アルバムの曲解説でも「麻雀覚えて読んだほうがいい」と推しまくっているのを確認できます。笑


 2:16というかなり短い収録時間ですが、ホルモンが得意とするところであろう転調しまくりのアグレッシブな構成のおかげで、2、3曲が1つに凝縮されたかのような濃厚さでもって耳に迫ってくるため、こんなに短いのが信じられないレベルです。ギャンブラーの悲哀と熱狂が交互に顔を出す感じを意識したからこその構成といった趣。

 どのパートも半端なく格好良いだけでなく同時にキャッチーなのが凄いところだと思いますが、個人的なツボは"ドリームマッチ/アマ対"のところです。メロディーにあわせたので変な引用になっていますが、歌詞を追って聴いていると「そこで区切るのか…!」というサプライズ感があって面白い。

 日本語というよりは英語っぽく歌っているということで裏歌詞の存在も話題になるほど独特なホルモンの歌詞ですが、言語の特性を活かした歌詞というのは発音だけではなく表記の上でもユニークな効果を付与するのだなと感心しました。


 
 プロフィールの音楽嗜好欄には予てから名前を挙げていたマキシマム ザ ホルモン、未だに当ブログでは記事にしたことがなったので本記事で初登場となります。といっても有名バンドですから今更普通にアーティスト紹介もどうかと思うので、以降はホルモンとの出会いについて通時的に書くことで記事に厚みを持たせることにしました。ブログ自体の充実も兼ねてね。

ぶっ生き返す/バップ

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 本格的にファンになったと言えるのはアルバムとしては4thの『ぶっ生き返す』(2007)からなのでそんなに昔からのファンというわけではないのですが、初めてホルモンの作品を買ったのはもっと古く、3rdシングルの『延髄突き割る』(2003)が出会いでした。

 当該のシングルに収録されている「ROLLING1000tOON」を当時どこかでちらっと聴いて、めちゃくちゃ格好良い曲だなと思って購入に至った記憶があります。この曲はTVアニメ『エアマスター』のED主題歌でしたが、2003年はまだ僕の第一次アニヲタ期より前なのでアニメ経由で知ったわけではないはずです。ゆえにどこで知ったかは忘却の彼方。

 その時は単に楽曲が好きというだけでバンド自体にはそこまで惹かれていませんでしたが、その後ホルモンの曲を何かで耳にする度に格好良い音を鳴らしているなと思うことが多々あったので、どうせならアルバムにも1枚手を出してみるかと思ったのが2007年。当時の最新作が『ぶっ生き返す』だったので、それを購入し見事にハマったというのがファンになった経緯です。


 その後過去作に遡って手を出し、アルバム(ミニ含む)に限れば『A.S.A. Crew』(1999)以外は全て揃えて聴いていました。2009年以降はリリース間隔が緩慢になったため、僕がファンになってからのオリジナルアルバムは5th『予襲復讐』(2013)しかないのですが、これがとてつもない名盤だったので更に好きに。…で、現在に至ります。



 YouTube公式chには5thの表題曲「予襲復讐」のMVが「無期限公開」されていたので埋め込み。1曲目にあたるこの曲を聴くだけで本アルバムがいかに非凡な傑作であるかということは十二分に予感出来ると思います。

 「アカギ」のところで「2、3曲が1つに凝縮されたかのような濃厚さ」という表現を使いましたが、同様に考えるとこの「予襲復讐」は1曲で10曲分ぐらいのポテンシャルを秘めていると評したくなります。

 巧くやらないとただバラバラな要素を好き勝手繋げただけという評価になってしまいそうなものですが、ホルモンはこれを圧倒的なパワーでひとつにまとめあげるのが本当に上手い。裏には緻密な計算がないと、そして表には有無を言わさぬ高い演奏技術がないと成立しないという唯一無二の音楽だと思います。


 この曲が象徴しているようにアルバム『予襲復讐』はとてもバラエティ豊かな作品です。勿論全曲にホルモンらしさが宿っているので統一感がないとは全く思わないのですが、表現の幅に関しては全アルバム中随一だと言えますね。



 全曲トレーラーもあったので埋め込みましたが、こうして各曲の部分部分をメドレーにするとより層の厚さが際立ちますね。シングル曲に偏重してしまいますが、06.「「F」」、11.「my girl」、14.「maximum the hormone」はとりわけ大好きな楽曲群です。

 アルバム曲だと既に紹介した01.「予襲復讐」も勿論お気に入りですが、04.「便所サンダルダンス」、09.「アンビリーバボー! ~スヲミンツ ホケレイロ ミフエホ~」、10.「え・い・り・あ・ん」あたりも神懸っていると思います。


 時間があれば各曲についてもう少し詳しく語りたかったのですが、あいにく今日はもう時間がないのでここで切り上げるとします。一度ブログテーマを作ってしまえば今後は更新がしやすくなるので、またの機会ということで。