B'zのコンセプチュアルなミニアルバム『FRIENDS II』収録の良曲「SNOW」のレビュー | A Flood of Music

今日の一曲!B'z「SNOW」【テーマ:雪】

 【追記:2021.1.4】 本記事は「今日の一曲!」Ver. 1.0の第二十四弾です。【追記ここまで】

雪の日、好き?

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう


 好きです。僕にとっては珍しいからね。雪国と言われている県に住んでいたこともあるけど、その時は雪に対して何の感慨も湧かなかくなっていたのでないものねだりなんでしょうね。笑 夏になると冬が恋しくて逆もまた然りだというのと同じ。

 今日は春一番が吹くほどの天気だったので今年は雪の特異日に該当しませんでしたね。といっても気象条件的に春一番が去った後は寒さが戻るのが当たり前なので雪の可能性も高まる…と捉えれば惜しい!って感じです。


FRIENDS II/Rooms Records

¥2,097
Amazon.co.jp

 実際の天気はともかく今日は雪の特異日なので【テーマ:雪】でいきます。今回選んだのはB'zの「SNOW」(5thミニアルバム『FRIENDS Ⅱ』(1996)収録曲)。

 雪がテーマならいくらでも紹介できる曲がある中でなぜB'zを選んだかというと、ファン歴が長い割に当ブログでは一度もB'zの音楽を紹介していなかったからです。たまたまなんですけどね。

 いつからB'zが好きかというと小学生の頃からなので少なくとも15年以上はファンということになりますが、これは完全に親の影響です。B'z・Mr.Children・スピッツ・椎名林檎は全て親のCDを借りて聴き始めたもので。笑


 『FRIENDS Ⅱ』及び前作の『FRIENDS』(1992)はB'zの作品としてはイレギュラーだと思うので最初に紹介するには適していない気がしますが、有名曲である「いつかのメリークリスマス」も実は『FRIENDS』が初出でシングル曲じゃないんですよね。

 ギターロックを前面に出したB'zらしいアーティスト像からは離れているものの、「いつメリ」のような側面もまた広く認知されているB'zらしさだと思うので、最初にサイドから攻めるのもアリかなという結論に達しました。



 「SNOW」は稲葉さんのファルセットが特徴的なナンバーで、それが切ない歌詞をより一層切なく響かせる冬の歌です。メロディもアレンジも派手さが抑えられ、大人の楽曲という印象。

 『FRIENDS Ⅱ』の中ではこの「SNOW」と次曲の「傷心」が子供の頃からのお気に入りですが、本当の意味で曲の内容を理解できていない時分でも胸に刺さる何かがあったんだと思うと、改めて良い曲だったんだなと納得できます。

 この曲で特に好きなのはギターソロの後、ラストを飾るCメロです。このパートは歌詞、旋律、ボーカルのディレイ、儚いシンバル、ピアノの冷たさ、ストリングスの緊張感の全てが降雪感を醸していてその表現力に脱帽。


 個人的にB'zの最大の魅力は稲葉さんによる歌詞だと思っています。男で稲葉さんの書く歌詞に共感できない人なんて居るの?とすら思う。特に男が持つ女々しさの表現に関しては右に出る者なしと太鼓判を捺したい。

 「SNOW」にもダイレクトに"女々しい物思いに耽る"という一節が出てきますが、続くBメロの"本当にひとりになったことないからね/自分の強さも知らない"がいちばんグッっときます。


■ 同じブログテーマの最新記事