RIP SLYME「気の置けない二人」のレビューです。気が置けない。誤用。 | A Flood of Music

今日の一曲!RIP SLYME「気の置けない二人」【テーマ:苗字】

 【追記:2021.1.4】 本記事は「今日の一曲!」Ver. 1.0の第二十一弾です。【追記ここまで】

あなたの名字は珍しい?多い?

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 全く珍しくないどころか全国でも多いほうだと思います。名前も普通だから同姓同名もいっぱいいる。だからってわけじゃないけど珍しい苗字に憧れることはありますね。

 綾小路とか伊集院みたいないかにも格好良いってのじゃなくて、漢字自体は簡単なのに読みが難しいタイプに憧れる。七五三掛(しめかけ)とか主税(ちから)とかね。


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 そんな「今日の一曲!」はRIP SLYMEの「気の置けない二人」です。9thアルバム『GOLDEN TIME』(2013)収録曲。"なんかすげぇ/好きなんですねぇ/まだ苗字で呼んでますけどもねぇ"という悶々とするリリックがあるので【テーマ:苗字】にて選曲。

 誤用しがちな慣用句として有名な"気 の/が 置けない"ですが、この曲では当然ながら正しく用いられています。"気の置けない"関係になってしまったからこそ次が踏み出せないという男心が見事に描かれた切ないナンバーで、優しい音で構築されたトラックも心地好いです。


 今回【テーマ:苗字】でいちばん最初に浮かんだのは平松愛理の「部屋とYシャツと私」(1992)だったんですが、結婚を意識した歌詞には"苗字"という言葉が登場させやすいですよね。

 「気の置けない二人」では親密さを示すバロメーターとして"まだ苗字で呼んでます"という表現が使われているわけですが(親しくなったら名前呼びになるということね)、結婚まで関係が進むと「部屋とYシャツと私」にあるようにまた"苗字"が顔を出すというのがちょっと面白い。