宇多田ヒカル「虹色バス」【テーマ:バスガイド】歌詞。意味。怖いの感想もわかる。 | A Flood of Music

今日の一曲!宇多田ヒカル「虹色バス」【テーマ:バスガイド】

 【追記:2021.1.4】 本記事は「今日の一曲!」Ver. 1.0の第十三弾です。【追記ここまで】

バスガイドさんになりたいと思ったことある?

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 ないです、男なので。思春期の男子がバスガイドさんに憧れるみたいなあるある?もあんまし共感できなかったな~。笑


 「今日は一曲!」はちょっと前に都バスの日があったのでバスをテーマに書きかけてたやつがあったんだけど、歌詞の引用が占める割合の多い記事になりそうだったのでアップしませんでした。

 それはお蔵入りということでおしまいなんですが、こうして再びバスにまつわるネタがきたので別のネタで挑みます。

 "バスガイド(ガール)"という単語に絞るとレビューできるのがなかったので少しひねった結果、出てきたのは宇多田ヒカルの「虹色バス」。

HEART STATION/EMI Records Japan

¥3,059
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 5thアルバム『HEART STATION』(2008)収録曲。人間活動前のオリジナルアルバムとしてはラストの作品。タイトル含め"バス"がモチーフですし歌詞に"遠足"も登場するので【テーマ:バスガイド】に合致するだろうということで選びました。


 サウンドは優しく可愛らしい感じですし、メロディも変にひねっていないので聴きやすい曲です。歌詞はいじらしい印象を受けるもののストレートに受け取れば前向きな内容だと思いますが、現実逃避のようなメッセージ性を感じなくもない。

 "遠足"は"遠足前夜は必ず寝不足/楽しみで 楽しみで"というフレーズで登場しますが、僕もまさにこのタイプです。笑 イベント事の前の日は全然寝られない。"楽しみで"というのももちろんあるけど寝過ごしたらやばいという不安もあるからね。幸い今まで寝過ごしたことはありませんが。

 メロディだけならこのBメロがいちばん好きですが、曲全体で好きなパートはどこかと問われれば間奏の"oh ah"が前面に出てくるところから(3:24~)です。フィルター使いの妙とでもいいますか、このパートより先は"虹の向こうへ"行った感が出ていると思います。


 アレンジも相俟って"誰もいない世界へ 私を連れて行って"という一節が物悲しく響くのですが、ラストでサビの歌詞の一部である"Everybody feels the same"が繰り返されると余計に意味深に聴こえます。

 単に曲の終盤でサビの一部をコーラス的に使っただけで深い意味はないかもしれませんが、あわせると「皆が誰もいない世界へ行きたがっている」とも解釈できるので、そうだとすると少し切ない気がしますよね。

 もう一つ思いつく解釈は、"誰もいない世界"において"Everybody feels the same"と思っているというもの。これだと「孤独だけど孤独じゃない」といったような心強いニュアンスが加わるので個人的にはこっちだと思っています。

 everybodyが単数扱いで三単現のsを取るように、各々にフォーカスをあてているという意味じゃないでしょうか。