今日の一曲!相対性理論「弁天様はスピリチュア」【テーマ:公衆電話】 | A Flood of Music

今日の一曲!相対性理論「弁天様はスピリチュア」【テーマ:公衆電話】

 【追記:2021.1.4】 本記事は「今日の一曲!」Ver. 1.0の第十弾です。【追記ここまで】

3分間電話したい人、だれかいる?

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 恥ずかしながら3分間電話の意味がわからなかったので調べました。公衆電話の料金の話だったんですね。1970年から3分10円に値上がったらしい。

 質問ですが答えは「いません」です。なぜなら僕は長電話なりがちマンだから!このブログ見てたら想像つくでしょ。自分でも話が長いタイプだと思う。

 もし僕が当時の人間だったら、3分で言いたいことを言えないぐらいなら手紙書くわってなってたはず。3分間電話はせいぜい「手紙送るから」と伝えるためだけに使いそう。笑

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 さて、「今日の一曲!」は流石に"3分間電話"に限定すると何も思い付かなかったので少し拡げて【テーマ:公衆電話】にしました。選んだのは相対性理論の「弁天様はスピリチュア」(5thアルバム『天声ジングル』(2016)収録曲)。

 "公衆電話"は登場するってだけで曲のテーマに大きく関係するモチーフではないと思いますが曲自体が大好きなので紹介。

 ついでに相対性理論についてもブログ上だとブランクできちゃってるからそれを埋めたいという裏事情もある。未だに『正しい相対性理論』(2011)関連の流入が多いし。ま、通常レビュー記事じゃないから軽めにね。


 相対性理論には2nd「ハイファイ新書」(2009)あたりから入ったファンですが、僕は割と寛容なのでメンバー変更後の作品も普通に好きでした。…が、『天声ジングル』は正直あんまりという感想です。

 それこそこの06.「弁天様はスピリチュア」がなかったらもっと評価を下げていたと思う。他にも02.「ケルベロス」と03.「ウルトラソーダ」は好きだけどね。

 それぐらい「弁天様はスピリチュア」だけ完成度が段違いでまさに神懸かっていると思っています。相対性理論の曲らしいかといえばNoですが、これぐらい初期のサウンドから離れてプログレッシブにしたほうが可能性を感じる。



 好きなツボはたくさんありますが、まずはメロディ。相対性理論の曲はわかりやすくポップなところが魅力の一つだと思いますが、この曲はこれまでにない複雑さを持っていて新鮮だった。やくしまるえつこソロにはありそうな感じだけど。

 サウンドも"弁天様"を思い起こさせるような和風の音色で、広く空間に浸透していくような響きを持っているのが好き。細かいドラムパターンにもこだわりが感じられて素敵です。


 歌詞も面白い。弁才天(弁財天)や伝承について明るいわけではないのでもしかしたら一節一節にきちんとした元ネタがあるのかもしれませんが、歌詞から時代や場所が読みきれないところがユニークだと思う。

 "弁天様"から始まるし"宝船"も出てくるし主題は明らかだと思いますが、この世界観で"boys&girls"等の英語が出てくるというギャップもあれば、今日のテーマである"公衆電話さがして走る"という比較的モダンなフレーズも出てくるし、場面が飛びまくっているような印象。この辺は井の頭公園モチーフも絡んでいるのかな?

 "不可能の文字を刻みこむ"~のくだりは琵琶つながりで『耳なし芳一』を連想したのですが、ここも何か元となるような逸話があるのでしょうかね。

 1番に出てくる"約束"のシーン("永い眠り"に入った時点?)はかなり昔であるように思えますが、終盤で"モーニングコールして起こして"と表現されると長い時間の経過を思わせますよね。この流れだけみると八百比丘尼の伝説(不老不死・人魚伝説)も頭に浮かぶ。水つながりで弁才天のところに赴いていそうな気もするし。


 …と、色々妄想できちゃう。もはや【テーマ:公衆電話】はどこへやらという感じですがお許しを。笑


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