
ワルキューレがとまらない / ワルキューレ
TVアニメ『マクロスΔ』(2016)に登場する戦術音楽ユニット・ワルキューレのレアトラック集『ワルキューレがとまらない』のレビュー・感想です。形態としてはミニアルバムだと思います。
ワルキューレがとまらない/FlyingDog

¥2,592
Amazon.co.jp
帯によると「ケイオスの倉庫から発掘された」らしいです。笑 純粋な新曲も収録されていますがメインとなるのは既出曲のアナザーバージョンなので「コレクターズ・アイテム」と位置付けられているのも納得。
当ブログにおけるワルキューレの作品レビューは、2ndアルバム『Walküre Trap!』(2016)のものと2ndシングル『絶対零度θノヴァティック/破滅の純情』(2016)のもの(同記事内に1stアルバム『Walküre Attack!』を含む)が既にあります。
既出曲に関してはレビュー済みなので本記事で改めて詳細にふれることはしません。つまりここではオリジナルからの変更点や相違点を中心に書くということですが、楽曲自体のレビューが気になるという方は上記リンク先をご覧いただければと思います。
関連して謝罪しなければならないことが。上記二記事についてですが、"美雲"の名前がずっと"三雲"になっていました。今は直してあります、すみません。後で置換しようと思っていたのを忘れていました。
レビューに入る前にいつもの注意書き(簡略版)を。ワルキューレのメンバーは…作中:"美雲, フレイア, カナメ, レイナ, マキナ"、現実:"JUNNA, 鈴木みのり, 安野希世乃, 東山奈央, 西田望見"です。作中と現実のユニット名が同じでややこしいので基本的にキャラ名で書き進めていきます。
もう一点。本作は歌詞カードに曲毎の簡単な解説が載っているので概要の説明をするにはうってつけなのですが、そこの記述を全て書くのはルール違反だと思うので全容は書かずに部分的に紹介していきます。
01. ようこそ!ワルキューレワールドへ
純粋な新曲その1。タイトルは「恋!ハレイション THE WAR」の冒頭を連想させるなと思ったら解説でも名前が挙げられていました。
まずイントロに驚かされますよね。ワーグナー!と。笑 たっぷり2分近く使うのでもしやインストなのか?と思い始めたあたりで歌がスタート。
まさにワルキューレの自己紹介ソングです。1番で終わる曲なのでヴァース‐コーラスで説明しますが、ヴァースは各メンバーが自己紹介をして他のメンバーが合いの手を入れる楽しい感じ。お馴染みの"「歌は○○!」"もあり。
コーラス(サビ)は美雲とフレイアを他3人が立たせるという後加入メンバー推しの構成。落ち着きと力強さが同居しているようなメロディにホーンセクションがよく映えますね。
02. 涙目爆発音~with Claire~
これは嬉しい!なぜなら『Walküre Trap!』でレビューしたとき「クレアが参加していれば良かったのに」という旨のことを書いたから。きちんと用意してあったんですね。ちなみにクレアは日笠陽子さんです。
オリジナルはカナメメイン曲という感じでしたが、こちらはカナメとクレアのダブルメインといった印象。歌い手が一人増えているので当然ですがコーラス(これはそのままの意味です)も厚く、特にCメロの"明日に咲く自分へ転生!"が更に素敵になっている。
03. 星間飛行~Freyja Ver.~
祝!CD化。デルタだとロリフレイアの印象が強いですが、『マクロスF』(2008)の歌姫ランカ・リー(中島愛)によるお馴染みの超名曲「星間飛行」のカバーです。松本隆作詞に菅野よう子作編曲という黄金っぷり。
解説によると「デモテープ音源」なので冒頭にはフレイアによる簡単な自己PRがあります。これは本当にそのままフレイア版だなという感じです。元気でキュートな「星間飛行」。
ランカへの憧れという背景があるので優劣をつけるようなこと自体ナンセンスですが、やっぱり"キラッ!"はランカの専売特許だと思いました。笑
04. 僕らの戦場~Freyja Solo Edition~
タイトル通りフレイア単独で歌われる「僕らの戦場」。アカペラで始まるのでサビでの爆発が際立っています。びっくりするぐらいだったので微かにストリングスか何かを入れて予告してほしかったな。
このエディションではCメロがまるまるありません。2番サビ後ギターソロを挟んでラスサビ突入です。強い歌詞がフレイアに似合わないからかな?Cメロに限らず全体的に強い言葉遣いの曲だからフレイア単独には重すぎるという印象を持ちました。
05. ダイアモンド クレバス~Mikumo Ver.~
Fからもう一曲。シェリル・ノーム(May'n)による悲痛な別れのナンバー「ダイアモンド クレバス」のカバーです。03.「星間飛行」もですが歌い手が異なっても頭に浮かぶのはFの映像だというぐらい元曲のインパクトが大きい。
美雲の出自を考えると仕方のないことだと思うので言うのは酷ですが、この曲はシェリルのような女性が歌ってこそ響きますね。
06. 僕らの戦場~Mikumo Solo~
「僕らの戦場」再来。"Solo"となっていますが美雲がメインのバージョンというだけで、他4人もバックで参加しています。こちらではCメロはカットされていません。美雲が歌うとしっくりきますね。
07. GIRAFFE BLUES~Kaname Solo Requiem~
オリジナルはフレイアと美雲の歌という感じでカナメの印象はあまりありませんでしたが、このバージョンでは関係が逆転しています。
レクイエムを冠してアレンジもピアノとストリングスのみになったので歌声とメロディの切なさがより鮮明になったと思います。メッサーのことを想うと歌詞が一層突き刺さる。
08. ワルキューレがとまらない
純粋な新曲・その2にして表題曲。解説によると設定上は「お蔵入り」の曲ですが、現実的にはMVもあって本作のリードトラックですね。新たな名曲が生まれたと思います。
タイトル通りのスピード感をはらんだ"ワルキューレがとまらない"で勢いよく離陸。A・Bメロでじわじわと感情を重ねていき、"とまらないから!"を合図に爆発。サビは目まぐるしく歌い手が変わるワルキューレらしさ全開で、縦横無尽な"COSMIC LOVE"を感じます。
美雲フレイアカナメのトリプルボーカルからマキナソロ→レイナソロというサビの流れがめちゃくちゃツボ。マキレイはこうしてサイドからスッと入ってくるのが凄く格好良いと思う。
まさにワルキューレの真骨頂ともいえるCメロの技術的難しさにも痺れました。メインとバックそれぞれのメロディが重なって独特の浮遊感を生んでいるのも、メロが展開するうちにバックがメインに迫ってくるのも素敵。ここの"Ah-"のうねりが好き過ぎる。
続く落ちサビは歌詞にやられた。"夢中で…致して?"からの"空が燃えてる 星が燃えてる 愛しちゃいそう"って天才か。
以上全8曲でした。08.「ワルキューレがとまらない」だけでも買う価値があると思うぐらい好きですが、アナザーバージョンだと02.「涙目爆発音~with Claire~」が良かったです。原曲より更に下積み感が出ていたと思う。それとFの曲も嬉しかった。
さて、今ちょうど横アリでの2nd LIVEの真っ最中ですが何かお知らせあるのかな?「ワルキューレがとまらない」…期待しちゃう題ですよね。
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ワルキューレがとまらない/FlyingDog

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当ブログにおけるワルキューレの作品レビューは、2ndアルバム『Walküre Trap!』(2016)のものと2ndシングル『絶対零度θノヴァティック/破滅の純情』(2016)のもの(同記事内に1stアルバム『Walküre Attack!』を含む)が既にあります。
既出曲に関してはレビュー済みなので本記事で改めて詳細にふれることはしません。つまりここではオリジナルからの変更点や相違点を中心に書くということですが、楽曲自体のレビューが気になるという方は上記リンク先をご覧いただければと思います。
関連して謝罪しなければならないことが。上記二記事についてですが、"美雲"の名前がずっと"三雲"になっていました。今は直してあります、すみません。後で置換しようと思っていたのを忘れていました。
レビューに入る前にいつもの注意書き(簡略版)を。ワルキューレのメンバーは…作中:"美雲, フレイア, カナメ, レイナ, マキナ"、現実:"JUNNA, 鈴木みのり, 安野希世乃, 東山奈央, 西田望見"です。作中と現実のユニット名が同じでややこしいので基本的にキャラ名で書き進めていきます。
もう一点。本作は歌詞カードに曲毎の簡単な解説が載っているので概要の説明をするにはうってつけなのですが、そこの記述を全て書くのはルール違反だと思うので全容は書かずに部分的に紹介していきます。
01. ようこそ!ワルキューレワールドへ
純粋な新曲その1。タイトルは「恋!ハレイション THE WAR」の冒頭を連想させるなと思ったら解説でも名前が挙げられていました。
まずイントロに驚かされますよね。ワーグナー!と。笑 たっぷり2分近く使うのでもしやインストなのか?と思い始めたあたりで歌がスタート。
まさにワルキューレの自己紹介ソングです。1番で終わる曲なのでヴァース‐コーラスで説明しますが、ヴァースは各メンバーが自己紹介をして他のメンバーが合いの手を入れる楽しい感じ。お馴染みの"「歌は○○!」"もあり。
コーラス(サビ)は美雲とフレイアを他3人が立たせるという後加入メンバー推しの構成。落ち着きと力強さが同居しているようなメロディにホーンセクションがよく映えますね。
02. 涙目爆発音~with Claire~
これは嬉しい!なぜなら『Walküre Trap!』でレビューしたとき「クレアが参加していれば良かったのに」という旨のことを書いたから。きちんと用意してあったんですね。ちなみにクレアは日笠陽子さんです。
オリジナルはカナメメイン曲という感じでしたが、こちらはカナメとクレアのダブルメインといった印象。歌い手が一人増えているので当然ですがコーラス(これはそのままの意味です)も厚く、特にCメロの"明日に咲く自分へ転生!"が更に素敵になっている。
03. 星間飛行~Freyja Ver.~
祝!CD化。デルタだとロリフレイアの印象が強いですが、『マクロスF』(2008)の歌姫ランカ・リー(中島愛)によるお馴染みの超名曲「星間飛行」のカバーです。松本隆作詞に菅野よう子作編曲という黄金っぷり。
解説によると「デモテープ音源」なので冒頭にはフレイアによる簡単な自己PRがあります。これは本当にそのままフレイア版だなという感じです。元気でキュートな「星間飛行」。
ランカへの憧れという背景があるので優劣をつけるようなこと自体ナンセンスですが、やっぱり"キラッ!"はランカの専売特許だと思いました。笑
04. 僕らの戦場~Freyja Solo Edition~
タイトル通りフレイア単独で歌われる「僕らの戦場」。アカペラで始まるのでサビでの爆発が際立っています。びっくりするぐらいだったので微かにストリングスか何かを入れて予告してほしかったな。
このエディションではCメロがまるまるありません。2番サビ後ギターソロを挟んでラスサビ突入です。強い歌詞がフレイアに似合わないからかな?Cメロに限らず全体的に強い言葉遣いの曲だからフレイア単独には重すぎるという印象を持ちました。
05. ダイアモンド クレバス~Mikumo Ver.~
Fからもう一曲。シェリル・ノーム(May'n)による悲痛な別れのナンバー「ダイアモンド クレバス」のカバーです。03.「星間飛行」もですが歌い手が異なっても頭に浮かぶのはFの映像だというぐらい元曲のインパクトが大きい。
美雲の出自を考えると仕方のないことだと思うので言うのは酷ですが、この曲はシェリルのような女性が歌ってこそ響きますね。
06. 僕らの戦場~Mikumo Solo~
「僕らの戦場」再来。"Solo"となっていますが美雲がメインのバージョンというだけで、他4人もバックで参加しています。こちらではCメロはカットされていません。美雲が歌うとしっくりきますね。
07. GIRAFFE BLUES~Kaname Solo Requiem~
オリジナルはフレイアと美雲の歌という感じでカナメの印象はあまりありませんでしたが、このバージョンでは関係が逆転しています。
レクイエムを冠してアレンジもピアノとストリングスのみになったので歌声とメロディの切なさがより鮮明になったと思います。メッサーのことを想うと歌詞が一層突き刺さる。
08. ワルキューレがとまらない
純粋な新曲・その2にして表題曲。解説によると設定上は「お蔵入り」の曲ですが、現実的にはMVもあって本作のリードトラックですね。新たな名曲が生まれたと思います。
タイトル通りのスピード感をはらんだ"ワルキューレがとまらない"で勢いよく離陸。A・Bメロでじわじわと感情を重ねていき、"とまらないから!"を合図に爆発。サビは目まぐるしく歌い手が変わるワルキューレらしさ全開で、縦横無尽な"COSMIC LOVE"を感じます。
美雲フレイアカナメのトリプルボーカルからマキナソロ→レイナソロというサビの流れがめちゃくちゃツボ。マキレイはこうしてサイドからスッと入ってくるのが凄く格好良いと思う。
まさにワルキューレの真骨頂ともいえるCメロの技術的難しさにも痺れました。メインとバックそれぞれのメロディが重なって独特の浮遊感を生んでいるのも、メロが展開するうちにバックがメインに迫ってくるのも素敵。ここの"Ah-"のうねりが好き過ぎる。
続く落ちサビは歌詞にやられた。"夢中で…致して?"からの"空が燃えてる 星が燃えてる 愛しちゃいそう"って天才か。
以上全8曲でした。08.「ワルキューレがとまらない」だけでも買う価値があると思うぐらい好きですが、アナザーバージョンだと02.「涙目爆発音~with Claire~」が良かったです。原曲より更に下積み感が出ていたと思う。それとFの曲も嬉しかった。
さて、今ちょうど横アリでの2nd LIVEの真っ最中ですが何かお知らせあるのかな?「ワルキューレがとまらない」…期待しちゃう題ですよね。
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