元ゲーマー放射線科医がねじ込んでくれたおかげで、

診断から放射線治療まではあっという間だった。


〜の続き〜




治療初日と最終日のみ、診察がある。


めんどくさい患者(私)にとって、セカンド診察日は質問チャンスだった。

問い損ねがないように、スマホにメモを書いて、

万全の姿勢で診察に挑んだ。





大体告知されたや診療開始日などは、

そのことで頭がいっぱいになるし、

こちらも準備がないので疑問を浮かべる余裕もない。


やっと質問や疑問を整理できるのは、治療初日になるのだった。




放射線科医「サイバーナイフの治療率は、現状維持も含め、2年で8割から9割です」




治療初日に診察してくれたのは、

元ゲーマーの放射線科医ではなく、

もっと若いほうの放射線科医だった。




こちらのほうを見ずにモニターばかり向いている。

あとなぜかデスクにおやつが散らばっていた。



元ゲーマー放射線科医と違って愛想はゼロだが、

こちらも愛嬌のあるタイプの患者ではないので、

その点イーブンであった。



放射線科医「何か質問はありますか?」



を皮切りに、

めんどくさい患者(私)のクエスチョンスマッシュが炸裂する。


なんてったって、サイバーナイフ治療は私にとって未知の領域なので、疑問はつきないのだった。




以下、Q &A形式で羅列する。


※この応答はあくまで私個人の場合の適応であり、

実際の治療は個人個人で異なることにご留意いただきたい。



Q.サイバーナイフの奏功率(治療率)は、

現状維持も含めて2年で8割から9割とのことですが、

2年目以降は?

A.サイバーナイフ自体の歴史が浅いので、2年目以降はわからないです。



Q.サイバーナイフは再照射が可能だと聞きましたが、本当ですか?

A.場所によります。

モズ(仮)さんの場合は、脊椎に限界まで当たるので、同じ場所の再照射はできません。


高さが違う(第8胸骨以外)箇所や、

違う場所に転移した場合は、再照射できます。



Q.2割から3割の確率で圧迫骨折が起こると聞きましたが、その場合リカバリー可能ですか?

A.圧迫骨折の回復経緯は人それぞれなので一概には言えませんが、骨転移と抗がん剤の影響もあるので、回復にはかなり時間がかかると思います。



なるほど。



元ゲーマー放射線科医は

「痛くないです!」

という雑な扱い枠だったが、

圧迫骨折にはかなり留意したほうがよさそうだ。


2〜3割はでかいし、

あとでランマーク治療も加わるとなると、

圧迫骨折高リスク群に入りそうな気がする。



放射線科医に「もう質問はありませんか?」


と訊かれるたびに


「まだあります!」


としつこく食い下がったが、

訊きたいことは大体聞けた。


ついでに脳MRIの予約もお願いする。


相変わらずのめまいもあるし、

治療が始まった時点での脳の状態を知っておきたかった。



いよいよ、放射線治療の俎上に上がる時が来たのである。