突然ですが自閉症の子どもを育てて感じてきたことについて、時々書かせていただこうと思いました。
私の長男は35歳です。中程度の知的障害を合わせ持つ自閉症です。
現在は就労移行支援事業所に通っています。以前は障がい者枠で民間の会社で清掃の仕事をしていましたが、そこを辞めてしまったので、今はこちらに通っています。
自宅近くのグループホームで暮らしています。そこから通っています。
自閉症の子どもを育てるということは、想像もつかない様々な困難がありました。
そんなことを少しづつ書かせていただければと思いました。
今朝ふと思い出したことは、「泣き言を言わせてもらえない」でした。
自閉症児の夫婦は、夫婦自身の間にも、もしかしてですが、発達障害の問題が横たわっているのではないかと思っています。
その問題があるからこそ、夫婦の間でも分かり合えない、共感し合えない、いたわり合えないがある。
もっと言えば、自閉症児のお父さんは共感性に欠ける人がままいらっしゃる、と私は感じています。
自閉症児を育てているママさんは、ダンナさんからの共感が得られない。
それはとてもとても辛いこと。
そして、それに加えて、私が感じてきたのは、世間の皆様からの「泣き言を言うな」というきびしい圧力です。
私はこれが辛かったです。
私は夫のことは、途中であきらめました。仕方がないって。でも生活費を稼いでくれてるのだから、そこに感謝しようって。
だけど世間の皆様からのきびしい言葉にはけっこう辛い思いをしてきました。
特に胸に刺さるのは、「一緒一緒、みーんな一緒。子育てなんてどの子が大変、この子が大変なんてないない!」という安直な言葉です。
「子どもを育てているお母さんはみんな大変だよ。」なんて言葉も。
悪気も無くなにげなく言ったであろう言葉ですが、すごく傷ついてしまっていました。
その言葉で普段の私の頑張りも、困難も、悲しみも、悩みも、そのすべてを否定されたように感じたからです。
その言葉からは「被害者意識を持つな」とか「自分を特別だと思うな」とか、ひいては「泣き言なんて言わせない」「頑張れ!母親なんだから」という圧力を感じました。
さらに私は差別意識さえ感じていました。
「子育てなんてみんな一緒」とか「みんな大変」と言った人は、それを病気で入院しているお子さんをお持ちのお母さんにも言えますか?と感じるんです。
そこは違うでしょ!と言われますか?そうですよね、違いますよね。
でも私は、病気で入院しているお子さんのお母さんには「まあ大変ね」と同情し、自閉症の子供のお母さんには叱咤激励の言葉をかける、この違いの中に差別意識を感じてしまっていました。
自閉症育児はほんっとに大変でした。
大変すぎて心身ともに疲弊し、ちょっとした言葉にも傷ついてしまうほど過敏になってしまっていました。
正常な判断力も失われていたのかもしれません。
どうか世間の皆様にわかってほしいのは、今現在もどこかでこの困難な育児に奮闘しているママさんがいらっしゃることです。
必死で頑張っているママさんたちに、もし声をかけるのなら、優しい言葉やいたわりの言葉をかけていただけたらなあと思います。
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