『お待たせしました…スミマセン』
前回の【早紀シリーズ】で何度も登場した鉄板焼きでの初デート。
早紀はブルージーンズに黒のセーターで登場。
ちょっとシックな感じの服装が、より色白で子顔のハルカを際立たせる。
やっぱりキュート。典型的な癒し系の雰囲気は変わらず持っています。
約1ヶ月の間、業務用メールで二人の距離は縮まったとはいえ、
実際に会うのはハルカの社内で暴れた時以来…。ギコちなさが消えません。
待ち合わせ場所からお店までの道のり、僕はハルカと並んで歩く事が出来ず、
背中を向けたままハルカと会話を交わします。
「本当に久しぶりですね…予定とか大丈夫でしたか?」
『ア、ハィ…。大丈夫でした。野武士さんは大丈夫なんですか?お忙しいのに…』
「いや、僕は別に…。でもホンマ、門限とかあれば言って下さいね…」
そんな感じの会話でお店に到着し、恥ずかしい為テーブルではなく、
目と目が合わないカウンターへ誘導し、とりあえずビールで乾杯。
『ヘ~、お洒落な雰囲気ですね~。BGMもジャズですか?カッコいいです』
基本的に見た目や話し方が子供っぽくて、極端に言うと短大生のような印象の26歳。
そんなハルカがビール片手に生ハムをついばむ姿は妙に可笑しくて、ニコニコしてしまいます。
編集記事で使うようのメイン料理を早々に出してもらい、デジカメで写真撮影。
友人でもあるマスターに簡単な取材を行って、仕事は終了。二人での食事会が再開しました。
「この間は本当にスイマセンでした。怖かったでしょ…?」
『あ~ハィ…。正直、怖かったです。私、泣いてましたもん』
「ウ~ン、最初は我慢したんですけど、後で出てきた男前の男性に我慢できなくて…」
『アー!それ解る!実はみんなあの人の事、嫌ってますよ(笑)。何か、勘違いなんですあの人』
「そーなんですか…。でもやっぱり暴力はダメですよね。もうしないと誓ったんですよ」(←ウソ)
『でもみんな、心の中では野武士さんに拍手してますよきっと。だから大丈夫ですよ』
可愛い笑顔と声で、やたらとフォローしてくれるハルカ。
(ん…?実は俺の事、好き…?)
そんな勘違いをしだした頃、タイミングよくハルカはお手洗いに。
すかさずマスターが背中越しに擦り寄り、小声で聞いてきます。
『オィ、めっちゃ可愛い子やんけ。口説いてるんけ?』
「いや、今夜が始めてのメシなんやけど、彼氏居るか知らんねん?」
『じゃー聞いたろか?もう店ヒマなってきたし』
「頼むわ!助かるわ~」
『でもお前、結婚予定の子と別れたん?』
そうです。この時は今の嫁に猛烈なプロポーズを行い、
7年越しの恋がようやく身を結んだ時期…(泣)。
そんな時期に俺という男は…(泣笑)
そうこうしてハルカが席に戻る。
少しだけ頬が朱色に変化し、ホロ酔いの様子。
『いや~今日はお越し頂いてありがとうございます。料理どうでした?』
マスターがさり気無くも何ともない笑顔と口調で近づく。
『ア、ハィ。美味しいです。特にウニ料理が美味しかったです~』
『そうですか。で、野武士とはどういう関係ですか?』
『ア、ハィ。ウチが仕事を頂いてる立場でして…』
「いや、俺の会社が代理店をさせてもらってる出版社の人やねん」
『そうなんや。じゃーハルカさんは彼氏とか居るんですか?綺麗やし!』
強引な持っていき方などこの際は関係なし。
一気に全神経を右耳に集中させ、答えによっては下半身に降ろす予定で耳を澄ます。
『ハィ。婚約中なんです~。』
え…?え~…??
ほんやくコンニャク~?
====================================
いつもブログをご覧頂いている方、ありがとうございます。
どうですか?面白いですか?
本当にこのハルカは可愛い子で、とても印象深い人でした。
今でも鮮烈に思い出がよみがえり、悲しさよりも楽しさで心は溢れています。
でも婚約中だったとはこの時、夢にも思いませんでした。
僕も婚約中ではありましたが、女性側のこの行動はどういう心理なんでしょう。
男尊女卑ではありませんが、まさか婚約中の女性があまり知らない男性と、
二人っきりで食事に行くなんて…と、かなりカルチャーショックを受けました。
よかったらブログの感想も含めて、みなさんの意見やお話も聞かせて下さい。
宜しくお願いします!!
====================================