Ombra mai fu | moyism

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ジャンクアートと古道具ときどきベルカントたまに黒猫

声楽レッスンのメインが

コンコーネ50番であることは

お話ししましたが

実は

レッスンでは

イタリア歌曲集の中の曲も

数曲歌っています。

 

 

 

 

 

 

 

↑ジジ助手また登場

 

 

 

 

 

 

中でも

ヘンデルの名曲

「Ombra mai fu」は

毎回必ず歌います。

 

最初に歌い始めたときから

数えたら

何回歌ったのでしょう?

数え切れないほど

歌いました。

けれど

満足に歌えたことは

ほとんどありません。

私の技量が

未熟なこともありますが

難曲です。

 

決して

複雑な旋律ではありません。

非常に覚えやすい

シンプルだけれど

本当に美しい

心に沁みるメロディです。

しかし

これを

しっかり咽喉を開けて

レガートに歌い切ることは

本当に本当に

難しいです。

 

先生は

ヘンデルの曲は

一見単純そうに見えるけれど

技量がないと歌えない

その人の

ベルカントのレベルが

如実にわかる曲が多い

と仰られます。

「Ombra mai fu」を

歌えば歌うほどに

なぜそう言われるのかが

わかる気がします。

 

例えば

私が使っている

イタリア歌曲集中声用の

「Ombra mai fu」の最低音は

b♭(ハ長調のシ♭)です。

私が歌っている歌には

最低音がe(ハ長調のミ)

という曲もあるので

3音以上高いはずなのですが

実際歌ってみると

非常に低く感じます。

逆に

最高音はe♭(ハ長調のミ♭)

私にとっては

めちゃくちゃ

高い音ではありませんが

非常に高く感じるのです。

 

ヘンデルは

どのようにしたら

音が劇的に聴こえるかとか

聴く人の心に響く

美しい旋律になるか

ということが

よくわかっていた

のではないでしょうか。

だからこそ

それをきちんと表現するには

高いレベルの

技量が要求されるのだと

思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコーネだけのレッスンでは

少し物足りないので

これも歌わせてくださいと

先生に頼んで

私は「Ombra mai fu」を

歌い始めました。

今思うと

無謀なことをよく頼めたなあ

先生よく承知してくれたなあ

と思います。

知らないということは

ときに強み?になるんですね。

 

しかし

私は

この名曲を

何年も歌い続けてきて

良かったと

心から思います。

 

ずっと歌っているので

この曲を歌うと

ベルカントのレベルが

少し上がったかな?

なんていうことを

自分で感じることができます。

「Ombra mai fu」は

未熟さを痛切に

思い知らされますが

進歩も教えてくれる

曲でもあるのです。

先生は大変だったと

思いますが・・・。

(ヘンデルの曲は本当タイヘンデルなんです)

 

 

 

 

 

 

 

↑僕も歌うニャ!?

 

 

 

 

 

さて

「Ombra mai fu」は

多くの人が

一度は耳にしたことが

あるのではないでしょうか。

でも

タイトルと曲が

結びつかない方も

おられると思いますので

ここで紹介すべく

You tubeで

探してみました。

流石に有名な曲だけあって

数多くの動画がありました。

しかし

私が

紹介したいと思える動画は

ほとんどないのです。

(あくまでも個人的見解です)

 

そんな中で

真のベルカント唱法による発声で

歌っているか

私の心に響く歌か

という基準で選んだ

(随分偉そうな上から目線な言い方

ご容赦ください。)

私が一番良いと思う

「Ombra mai fu」を

お聴きください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつか

「Ombra mai fu」を

満足できるように歌いたい!

そして

先生に伴奏していただいて

「moyism」で歌いたい!

そんな日を夢見て

レッスンに励みます。

 

 

 

 

 

 

 

*楽譜は全て

株式会社全音楽出版社発行

畑中良輔編著

「イタリア歌曲集Ⅰ中声用」より

 

 

 

Bel Canto 1

 

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