『Let Him Go』。 | 【 モヤトリアムな毎日 】

【 モヤトリアムな毎日 】

モヤモヤで、モラトリアムな日常。

邦題『すべてが変わった日』。
2020年、米。
監督・脚本:トーマス・ベズーチャ
出演:ダイアン・レイン、ケビン・コスナー、ケイリー・カーター、レスリー・マンヴィル、ウィル・ブリテン、ジェフリー・ドノヴァン、ブーブー・スチュワート

 『マン・オブ・スティール』でも夫婦役で共演したダイアン・レインとケビン・コスナーが、不幸の連鎖によって危険な場所に連れ去られてしまった孫の救出のために立ち上がる夫婦を演じるスリラー。
 1963年、元保安官のジョージ・ブラックリッジと妻のマーガレットは、不慮の落馬事故により息子のジェームズを失ってしまう。3年後、未亡人として幼い息子のジミーを育てていた義理の娘のローナは再婚するが、相手のドニー・ウィーボーイは暴力的な男だった。ドニーは、ローナとジミーを連れてノースダコタ州の実家に転居し、そのことを知ったマーガレットは、義理の娘と孫を取り戻すことを決意する。しかし、ジョージとマーガレットを待ち受けていたのは、暴力と支配欲でウィーボーイ一家を仕切る異様な女家長のブランチだった。(映画.comより抜粋)

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 端的に言うと、予告篇で全体の7割を見せちゃってる。そんな映画でした。

 主人公の老夫婦にとって孫の母親に当たる義理の娘がウィーボーイ家のドニーと再婚し、そのドニーが妻子に暴力をふるっているところをひっそりと目撃。
 その直後、突如3人が何の連絡もなくドニーの実家に戻ってしまい、孫のためを思って引き取ろうろ老夫婦がウィーボーイ家を訪ねたら、ウィーボーイ家は頭のイッてるヤバいヤツらの集まりだった―という展開。

 『アウトレイジ』では中野英雄さんが指1本切り落としてたけど、こちらの映画ではケビン・コスナーがガッツリ指3本イキます。痛々しい!

 この映画の着地点としてハッピーエンドを想定するなら、たとえ孫を取り返すことができたとしても安穏とした日常を確保するためにはウィーボーイ家の女家長ブランチらの息の根を止める必要があるわけで、その線で考えれば結論は自ずと予測されてしまいます。そして結果的にはやはりその域を越えない結末に落ち着きます。

 あと、やっぱりアメリカ映画の安直なところで、銃が全てを解決するというノリがどうも…。

 もちろんウィーボーイ家に孫を置いておいたら教育上よろしくはないんだろうけれど、なんか最終的には、老夫婦の妻マーガレットが夫や義理の娘、さらには旅路で出会った先住民の青年などいろいろな人を振り回して周囲を不幸に陥れてるようにも見えてきてしまって、何だかなぁとなりました。

 老夫婦の息子が何故死んでしまったのか、その死因も良く分からなくてモヤモヤ。。。
 あとストーリーが動き出すまでの時間も冗長で、さらに動き出してからもモタモタと長いですね。。。


yh馬