「大人のやり直し学習 英語」を始めてから今年で10年の節目を迎えます。
思い返せば、それは自分がいよいよ「中年期」を迎えるにあたり、言いようもない不安とか無力感からくる焦りをなんとか胡麻化そうとしたのがきっかけでした。
何度もこちらに書いていますが、とにかく私の人生、人に誇れることは全く無し。
根性無し・ヤル気無しの人生です。
太宰治の言葉を借りれば、「恥の多い人生を…」と言うべきか。
今後もヒトの親になることは無さそうだし、それならいっそ、自分の人生を思いっきり我がままに(できる範囲で)生きてもいいだろう?という考えが降って湧いてきました。
そして自分のそれまでの人生を振り返った時、「高校の頃、英検二級に二度挑戦して、二度とも不合格だったな。予備校に行って、受験用英語だけを勉強してセンター試験でそこそこの点数が取れたから、もしかしたらもう一度受験すれば、『三度目の正直』で合格できたかもしれない」と負け惜しみにも似た感情が蘇って来たので、よしこれだ!と。
その後の経緯は、ここにたくさん書いてきました。
結果論になりますが、私のこの思い付きは「中年の危機」と呼ばれる感情のゆらぎを穏やかに吸収するのに効果的だったようです。
「忘れ物を取りに帰る」という表現を使って、過去に満たされなかったことを補完することをやってきましたが、我ながらいい道を選んだと思ってます。
たまたまかもしれませんが、私はラッキーでした。
今後も大人のやり直し学習は続けますし、薄い青年期を過ごしてきた反動を受けて濃い中年期を過ごしておりますが、これからも自分ができる範囲で、家族に迷惑のかからない範囲で、この濃い時期を生きていきたいと思ってます。