Tra先生に学ぶ中学一年生の英語。すこぶる順調。
プロフィールと写真から感じる印象だけで彼に夏期講習20回のレッスンをすべてお願いすることを決めたけれど、私の直観力はまんざらでもなかった。
「もし彼がハズレの先生だったら?」なんて心配は不要だった。
4月からオンライン英会話を始めて、今までいろんな先生にお世話になってきた。
彼らの様々なタイプのレッスンを受け続けていく中、自分の中でなんとなく先生たちに対するランキングと言うか、色分けをするようになった。
私の中で先生たちを大きく分けると二つ。
「しっかりとレッスンをしてくれる先生」と「英語を使う時間、外国人と触れ合う時間を提供してくれる先生」。
どちらがいい英語講師なのか?
それは生徒側の事情によって評価が分かれるだろうけど、少なくとも私にはそれら両タイプの講師の存在があったから、楽しく続けられているのだと思っている。
ところでTra先生。実は日本語が出来る。
かつてセブの語学学校に勤めていたらしく、そこで日本人生徒を指導したり、先生自身が日本に興味があって日本語を勉強しているのだという。
(おそらく、レッスン規約には日本語の使用は制限されてそう?)
だからと言ってそれに甘えては意味が無い。
毎回「あなたなら出来る!」と励まされながら、なんとか英語で答える努力はしている。
日本語が分からない先生の場合そこで終わりなのだが、Tra先生はその後に正しい英語をフィードバックしてくれる。
自分がひねり出した怪しい英語と正しい英語を比較することで、何処が間違って、何処が正しかったのかをその場で確認。
そして更に復習を重ね、次のレッスンで活用することにより少しずつでも正確な英語を使うことが出来るようになれば、その効果は二倍にも三倍にもなりそうだ。
実はあまりにも英語が使えない自分の無能さに、一瞬、「日本人講師を揃えているオンライン英会話の門を叩いたほうがいいんじゃないか?」と考えたこともあった。
レッスン料は跳ね上がるけどそもそもの基礎がなってないのだから、やはり避けては通れない、と。
更にTra先生を気に入った理由として、彼の日本人的な真面目さがあることが大きいかもしれない。
もうこれはフィリピン人の国民性だから仕方が無いのだろうけど、彼らは陽気で細かいことに囚われない気質。
時に気持ちが高ぶってレッスンがおざなりになることもしばしば。
(私も無駄なサービス精神を働かせて、彼らを盛り上げてしまうのも原因なのだが)
それはそれで楽しいけれど、もしチケット制のレッスンだったら「金返せ~」レベルだろうな、と。
物静かなTra先生のレッスンは人によって好き嫌いが出てくるかもしれないけれど、私は満足している。
もし懸念があるとするなら、彼もいつかはこのオンライン教室を去る日が来てしまうのではないかということ。
ただそれだけ。
オンライン英会話はいい意味での「出会い系」サイト。
本当にいい出会いがあったら、そのご縁はいつまでも続いてほしいけれど…。