タイトルの「FIKA」。
スウェーデン語です。
英訳すると「Coffee Break」。
ジョナのソロ第一弾のタイトルでもあります。
スウェーデンやその隣のフィンランドでは日本語で言うところの「ちょっと一服」文化が非常に発達しているらしいです。
コーヒーの消費量も世界一、二位をこの両国で争っているとか。
満を持してのソロデビューのモチーフに選んだのが自国の文化、ってところがいいではありませんか!
クインシー・ジョーンズのお弟子さん?として、そしてベーシストにリチャード・ボナを迎えてのデビュー。
こんなに恵まれたソロデビューも無いですよ。
あとは、ジョナ一人の音楽センスがどこまで世界で認められるかです。
YouTubeのコメント欄にはこのデビュー曲に対して高評価、低評価それぞれ書き込まれています。
海外の人は良くも悪くも裏表が無いですね~。
それもまた、ミュージシャンを育てるには必要なことなのかもしれません。
私はiTuneで買いました。
今のところ配信のみです。
さて、気を取り直して2ndステージへ。
自由席は予約先着順で席を選べることになっています。
比較的若い数字だったので、自分が思っていた以上にステージに近い席に座ることが出来ました。
そして、なんとなく「ここで聴きたい!」と思った私の直感はとても研ぎ澄まされていたのでしょう。
自由席もまた四人掛けのテーブルです。
私が店員さんに案内された時には既に男性が二人座っていました。
どう見ても彼らはそれぞれ「おひとり様」のようです。
すぐにもう一人「おひとり様」の男性がやって来て、私の選んだ席は無事、全部埋まりました。
見ず知らずの大人四人が同じテーブルに腰掛けていますが、ここにいる人は皆、ジョナのファンでありDirtyLoopsのファンであることは間違いありません。
1stステージの不完全燃焼なモヤモヤ感を2ndにまで引きずりたくはない、これがジョナの日本公演最後のステージ。
我々観客も演者であるジョナもお互いに気持ちよく千秋楽を迎えなきゃ!
そう思った私は、勇気を振り絞って同じテーブルに着いた人々に思い切って話しかけました。
「皆さん、おひとり様ですか?実は1stステージでは…。(1stでの感想や不満を熱く語ってしまいました…)ですから、ここはせめて我々だけでも盛り上がっていきましょうよ!」
「縁は異なもの」なんて言葉がありますが、私が選んだテーブルに着いた人たちは本当に皆、ジョナのファンであり、DirtyLoopsのファンであり、音楽を愛する人たちだったんですね。
これが幸いでした。
私が唐突に話しかけるどころか熱い思いを語っても、それを嫌がるどころか、むしろ賛同してくれて、「じゃあ、私たちだけでも盛り上がりましょうよ!」とステージが始まるまでの間、音楽談議に花を咲かせることに。
この時間の幸せだったこと!
田舎にあって、音楽を語り合える人に出会うことはありません。
(ギターの先生が時間がある時にたまに付き合ってくれますが)
この瞬間だけでも、はるばる東京にやってきたかいがありました。
話しかけてすぐ、あっという間に皆で意気投合して乾杯までするものですから、隣のテーブルにいた人に「皆さんお知り合いですか?皆さん同じように目をキラキラさせてお話されているんで」と話しかけられました。
「いや、たまたま同じテーブルになっただけで…」と答えると驚かれました。
そうでしょうね~。
でも、この我々のホンワカした?いやいや熱い空気は、日本公演の6公演の中でも最高のパフォーマンスを呼び込むのに十分な働きをしたと私は思ってます。
(二回に分けて書くつもりでしたが、長くなりそうなので急遽、三回に分けることにしました)