四国へ その七 にわかお遍路さん | 964 makes me happy

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 琴平のホテルを出てから高速を経由して阿波神社に向かった我々ですが、板野ICから降りて一般道を走っていると、八十八か所巡りの一番・二番札所が沿線沿いにあると知りました。
 いつかは「八十八か所巡り」を行いたいと思っていた私ですが、今回の四国旅行では、「土御門院の足跡を訪ねたい」、ただそれだけしか念頭に無かったものですから、まさかこんな近くに札所があるとは思いもよりませんでした。
 
 歩道には略式な姿ながらも「お遍路さん」が本当に歩いているではありませんか!
 「わぁ~、お遍路さん!お遍路さんが本当に歩いてる!!」
 TVで観たことはありましたが、本当に歩き遍路をしてる人がいるんですね。
 感動しました。
 「ねぇ、せっかくだから私たちもお参りしようよ!今日から私らもお遍路さんよ!」とあまり乗り気ではない旦那を無理やり納得させて、一番札所である「霊山寺(りょうぜんじ)」に向かいました。
 
 
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 何の予習も、心の準備も無いままに、思い付きのように「八十八か所巡り」をはじめていいものか、微妙ですけど、思い立ったら吉日です。
 お寺の駐車場の脇には納経所兼お遍路グッズセットを売る売店があります。
 そこで今回はとりあえず納経帳だけを買い、簡単にお参りの仕方を教わりました。
 
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 まずは山門で一礼です。
 ま、お寺に限らず神社でも一緒ですね。
 寺社仏閣は決してディズニーランドのような観光地ではないのですから。
 
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 記念すべき「お遍路さんへの第一歩」としましょう。
 
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 私も「初音ミク大師」の元で、「般若心経ポップ」を学んだ一人なので、本来ならば、本堂にて読経すべきなのでしょうが…。
 
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 多くの参拝客にも燕は動じません。
 ヒトの存在が、天敵であるカラスからの襲撃から守ってくれることを知っているからです。
 子育て中のほんのひと時の休息を取っていました。
 
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 観光気分で訪れている人もたくさんいましたが(どちらかと言えば、私もその部類)、真剣にお参りしている人もたくさんおりました。
 それはその人らの醸し出す空気ですぐに分かります。
 
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 つづいて二番札所の「極楽寺」へ。
 霊山時と極楽寺との距離は1キロほどだそうです。
 これくらいの距離なら歩きでも全然大丈夫ですが、これが高知県に入ると難所が増えるそうです。
 中にはお寺とお寺との距離が80キロも離れているところもあるそうです。
 
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 三番・四番札所もそう遠く離れてはいなかったので行ける所までお参りしたかったのですが、そもそも乗り気ではない旦那。
 「そろそろホテルに向かおうや。昼飯もまだだし」と言われ、ここで「お遍路さん」は一旦、終了。
 「私は残り86か所を巡らないことには死に切れんからね。で、私が死んだら、棺桶にこの納経帳を入れてね」ということで、四国への再訪を旦那に約束させました。
 別に旦那を伴わなくても、私一人で巡っても構いません。
 お宿は宿坊で大満足です。
 
 って、あれ?
 なんか私、信仰心に篤い人みたいじゃありませんか???