こんにちは!韓国狎鷗亭モウリム医院自毛植毛センター

イ・ジェミン院長です!


​​今回ご紹介させていただくケースは、50代中年女性のヘアライン矯正ですが、全体的にどのように矯正になるのかについてずっと説明を差し上げながら...女性のヘアライン植毛を行う際には技術的にどんな部分に気を使わなければならないのかについても一度まとめてみたいと思います。

 

 

 

前回には上記の投稿にて「女性ヘアライン矯正をするときは、デザインでどのような部分に気を使うべきか?」について言及しましたが、今回には技術的な部分について...

まず、一番気を使わなければならない部分は何でしょうか?

 

 

「植毛角度」

 

それは何と、植毛角度です。

​​実は男性のヘアラインは植毛角度が…もちろん重要ですが、比較的! 比較的に女性よりもそれほど重要ではありません。

​​男性の場合には、ただ方向を無視して、ただ植えてもヘアラインを完全にナイフで切ったように、一直線にだけ植えなければ、

後でスタイリングをする時、とても変に見えたりはしないためですね。

​​ところで女性は違います。

​​特にヘアラインの境界部では、肌に垂直な方向にむやみに植えてしまうと、とてもぎこちない感じがすることがあります。

​​まるで雄ライオンのたてがみのように…

 

 

 

 

ヘアラインの境界部、特に横ラインに毛髪を立てて植毛した場合(左)

30度以下の角度で毛髪を横にして植毛した場合(右)

 

ヘアラインの真ん中には自然的にも、もともと毛髪がパッと立っている場合も珍しくありませんが、側面はほとんど...ほとんどではなく、もれなく10割全部横になっています。

​​こんな流れを無視してただ立てて植えてしまえば

当然ぎこちない不自然なヘアラインが作られるしかないですね。

​​ヘアラインの中央部分も一緒です。

​場合によっては立っている場合もあれば、ある場合は横になっている場合もありますが、毛流がどれほど大きい半径を置いて流れを変えて行っているのかに応じ角度を変えなければなりません。

​​激しく回りながら流れているのに「女性のヘアラインは横にさせて植えるのがいい」 という単純な考えで横に植えるなら、根同士の衝突を避けられません。

​​このような衝突により明らかに一次手術での生着率が低下し、補強のためのリタッチを進行しなければならないでしょう。

(実はこんなことなんてまあまあ大丈夫です…とにかく少ない本数での補強をすれば解決になる部分ですから。必要なら急激に変化する角度も横にさせて植えるべきですね。)

 

 

「密度」

 

 

その次に重要なのもの、それは、密度です。

​​女性ヘアラインの特性上、過度に高密度に移植をすると、むしろ生着率が低下する可能性が高いです。

 

同じ間隔90度で植毛したとき(左)、45度で植毛したとき(右)

 

 

その理由は以前の投稿でも一度言及をしていましたが、
上の図からも分かるように横にさせて移植をすれば移植をするほど植毛過程で植毛器がどうしても既存に移植された毛髪にダメージを与える可能性が高くなるからです。
​​
それじゃ女性の場合、絶対的に密度が低くなるしかないのか?

​​それはまた違います。

​​一般的に男性でも女性でも100%の密度を作れないのは基本的に当然なのことなので、その密度が出ないとして惜しがる必要はありません。

​​100%の密度は置いといても、一般的に女性のヘアラインを作ったときに十分に密度感があるように感じられるほどの密度は余裕で作ることができます。

​​普通、我々が自毛植毛をするとき、密度の目標は非常に密なところに比べて60-70%程度と説明をさせていただいておりますが、通常その程度でヘアラインに移植をしてあげれば、最も自然で密度感も良く見える程度が出てくるようになります。

​​女性のヘアラインの密度は低くなければならないと思われる方もいますが、実際、男性よりは密度映え(?)の影響をより少なく受けるのが事実ではあります。

​​適切に下げて植えても低いなり見事な結果に見えるからです。

​​高すぎてもよくないですね。

​​しかし、過度に密度が高くてヘアラインの境界部にグラデーションを作り出す要素が少なくなったり、低密度で植えながら整然に植えてしまうとすぐにぎこちなさが明らかに表れるので…

​​それだけ、女性ヘアラインは実力による差が大きくなる分野です。

 

「移植パターン」

 

 

移植パターンも特に重要です。

​​これは密度にもつながる重要な要素ですが、

​​むやみに毛髪の進行方向と移植になる方向が重なるように一列に植えられると、その間に毛包が衝突する可能性が高くなるので、斜めに交互に植えることが重要です。

絵で一度理解してみましょう。

 

 

ほぼ同じ面積にほぼ量の数の毛包を移植するとしたとき
ジグザグに交互に移植した場合(左)、一列に移植した場合(右)
皮膚外で見える毛髪の分布(上)、皮膚の下に存在する毛包の位置関係(下)

 

右側のように一列に植えると一見すると整然で見栄えも良く見えることがありますが、毛流と毛髪の整列方向が一致すると、どうやら皮膚の下で毛包同士衝突する可能性が高まりますね。

​​それでわたくしイ院長、女性のヘアラインを移植するときは、特に毛髪を横にさせて植えなければならないので、左側のようにジグザグパターンで植えていくことになります。

​​自然なグラデーション効果を作ってあげるにも左のようなジグザグパターンがより良いですね。

​​これらの部分を基本的によく守らなければなりませんが、明らかに簡単ではありません。

​​男性と差別するような気もしますが、実際に女性ヘアライン手術が男性よりもより繊細で精巧な技術が必要であり、実力による結果の差が非常に大きくなるのはありますので。

​​特に、患者様の方々の完成度に対する期待値も高いわけで…

​​上手くやらなければなりません。

​​デザイン、技術... 2つの要素が正確に丁度組み合ってからこそ、不自然じゃないながらも本当にナチュラルな結果を生み出すことができます。

 

 

「手術前」

 

 

 

手術前の様子です。

​​実は一般的にヘアラインを矯正しに来る方に比べるとちょっと軽い程度ではありますが、それでも角ばったM字部分と若干高いような感じがするヘアラインを矯正されたいということでご来院されました。

​​M字部分は埋めてあげながらヘアラインはとてもちょっとだけ下げることを計画しました。

 

 

「手術直後」

 

 

 

移植直後の様子です。

​​Dタイプに相当する毛流と見ることができますね?

​​基本的に正中央基準左側から分かれる流れをお持ちですが、

(なぜかは分かりませんが、みんな左側から右側へ向かう流れを優勢にお持ちです。右側から左側へ向かう流れが優勢なケースは1%にも達してない気がします。) 右側へ流れながら軽く逆方向へ上がる流れを見せております。

 

 

左、右の移植後の様子です。

​​以前に行った手術なので記憶があやふやですが、左側の毛流は少し外側に向きを変えてあげたようです。

​​やはりこめかみ側の部分は後下方に捲られる流れであった方が

こめかみラインもより鮮明で健康に見えて、見栄えも良いです。

​​しかし、常に毛流を外側に向きを変えてあげるのは良いわけではありません。

​​なぜなのか?

​​狭い幅で過渡に変えすぎると、毛流が激しく離れるようになり…

その分毛根たちはより衝突し合うようになるためです。

​​絵で描いてみるとしたら…

 

無難に離れる場合(左)、激しく離れる場合(右)

肌の上から見える髪の流れ(上)、肌の下の毛根の分布、赤色(下)

毛根の衝突が起こる部分(薄紫マーキング)

 

こんなもんですね。
​​
このような原理で基本的にカウリック、激しい割れ、つむじなどでは生着率が少し落ちてしまうということです。

​​激しく離れるとそれだけ毛根はより集まる方向に植毛されるようになり、衝突が起こる可能性、単位面積当たり存在する毛根の密度も高くなるからです。

 

 

 

 

以前にこちらの投稿で少し説明をしておきましたね?

​​とにかく重要なこと、なんでも適切にしなければならない…簡単なのはただ産毛の生えている向きを見ながら、既存の毛髪にそのま~~ま従ってあげるのが一番簡単ではありますが、そして一般的に毛流が本当におかしくない以上、そうした方が最も既存の毛髪と自然に繋がって良いのもありますね、

​​しかし、本当におかしくて矯正する必要があるときは毛流を変えてあげることが必ず必要です。

 

 

「手術後3ヶ月目」

(暗黒機)

 

 

 

暗黒期の状態です。

​​非切開(FUE)ボックスカット法後3ヶ月目の状態...

​​白髪が成長している様子を見ると…まぁ、リタッチカラーされてから約5週間ほど過ぎたようですね…

​​あら?どこから抜いたの?って思われることもあるかと思いますが、細かくご覧になるとヘアピンで固定しておいた部分の下側は髪の毛が少し短いですね?微妙に…

 

 

「手術後1年経過」

 

 


​​

手術前(左)、手術後1年経過(右)


この投稿で使用されている症例写真は、わたくしから直接手術を
受けられた患者様たちの写真であり、写真使用に関する同意を得た上使用しております。これらを無断利用、スクリーンショット及び配布する場合刑事処罰を受ける可能性があります。全ての症例写真は完全に同一な条件下撮影された写真であることを明らかにします。写真に対する別の操作は全くなく、患者様からの同意を頂いた程度によりモザイクの範囲には差があります。自毛植毛手術により発生する可能性がある副作用には毛嚢炎、くせ毛の成長、白髪、一時的な浮腫、採取部位及び植毛部位の感覚異常、生着率低下などがあります。
患者様たちの毛髪及び皮膚状態により密度感や結果は異なる場合があります。

 

 

1年経過になります。

​​個人的に、うーん…感想を言ってみると…

一応ヘアライン正中央のピーク、私が見ても実に女性にも是非必要な選択だと思います。

​​最近、他の病院の植毛ケースもたくさん見ながら感じることですが、このような屈曲、そしてヘアラインの境界部の変則性がなければ…どんなに密度が良くても結局ぎこちなく見えるしかないのですね。

​​そしてうーん~またもっと見てみよう…個人的に右側のM字部分、こめかみの上部に曲がりがもう少しあったらもっと良かったなㅡ という気も少しはしました。

​​それでも患者様はとても大満足されていて、無料リタッチもお受けにならないとおっしゃって帰られまして…ただここで終了させていただきました。にっこりあせる

 

 

「手術後1年経過後頭部」

 

 

 

1年経過、後頭部の状態です。

​​患者様は毛髪が豊かで密度も良く、全く問題がないようにも見えますが…実際には密度が少し落ちている状態ですね。

​​細かくご覧いただくと、白の斑点のようなものがたくさんお見えになりますね?

これを白い斑点、white dotと呼びます。

​​我々の体にも傷ができると、周囲の肌とは違って少し明るくて硬い形に変わるようになりますが、これは我々の体がダメージを受けた部分を修復する過程で硬い結合組織で皮膚下部を補強するからですね。

​​それだけ血管の生成も少なく、血色なしで青白い感じですよね? だから白色です。にっこりあせる

​​残念な点なら…万一でもあんな傷に毛髪を移植しようとすればどうしてもまた傷組織なので血管の生成も悪いしかなく、それだけ生着も落ちるようになるということ…

​​一般的にはあのwhite dotに移植をすることになる理由はないですね?照れ

 

 

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