こんにちは!韓国狎鷗亭モウリム医院自毛植毛センターイ・ジェミン院長です
今日は、回復過程で患者様がよく悩まされる不安の一つの項目について
説明させていただきたいと思います。
実際、この「回復過程」という言葉自体がですね、良く考えてみると、
損傷があり、それが正常に戻っていくという過程ではないでしょうか?
もし、すでに正常で回復になっている段階とすれば、
その時期を「回復過程」と呼べるのでしょうか?
当然、回復という状態に向かっていく「過程」ではなく、
回復となった状態と命名するだけですよね。
それはつまり、回復過程というのは、「あまり回復していない」状態ということです。 (あまりにも当たり前のことですが…)
当然に痛み、腫れ、一時的な炎症、髪の脱落などで
不完全な姿を見せることも極めて正常なことです。
何の問題もなく正常に見えたら、
わざわざ回復する過程という表現を使う必要がないですね。
それでこの回復過程中には患者様が様々な不快感を経験するようになりますが、
手術を受けてから患者様の方々が心配されないように十分に事前に
説明をしなければならないことが医療スタッフの義務といえます。
発生する可能性のあるすべての状況について、患者様の方々が
完全に熟知している場合は、最も理想的ですが、現実的には不可能です。
1から10まで全部説明させていただくにはキリがなく、
あまりにも量が多いので混乱し全部覚えられない可能性がより大きいので、
そのため医療スタッフは一般的に…その時その時重要なことだけ、
本当に知って頂くべきものを中心に説明をさせて頂いているということですね。
最近は毛流に関しても必ず熟知させて頂いたりしますが、
これについてよく理解できなかった状態で回復期を経験する場合
慌てられてしまう場合を多く見ました。 例えば…
「なぜ左側の方が右側に比べてもっと酷く抜けるんですか?」
「なぜ左側の赤みがもっと酷いんですか?」
「右側は抜けずによく成長するのに左側の1箇所だけひと際多く抜けました。」
私がひと際、右の方を植える時だけにキチキチに植えて
左の方を植える時には適当に植える習慣などがあるわけではないのに…
なぜそんなことが起こるのでしょうか?
基本的にほとんどの毛流はつむじのどこかに位置する分け目を中心に
ただシンプルにずっと伸びていくように形成されるのではなく、
振り回っていくように形成されていいたりします。
まるで台風の目を中心に雲が回転するように...
ところがこれが…地球自転方向の影響を受けてそんなのかどんなのかは
分からないのですが、大きな流れを見てみると100あれば100とも、
時計方向に振り回っていく流れを持っています。
それにより、一般的に仕方なくヘアラインで左側の毛流が広がる流れを持つように
なる分け目が存在するようになり、右側は重なり合って覆われるような
形を持つようになるのです。
このような理由によって手術後に左側M字の自然分け目部位密度が
落ちて見えることについてお話しされる場合がかなり多く、
これに関しては前回、投稿をさせて頂きました。
こちらで…
上記リンクの投稿の要旨は、「同じ密度で植えても、毛流によって
毛髪が割れる方向に生えるようになる部位があるため、左右密度の不均衡を
経験することがありますが、これは問題があるわけではありません。」 と
いうことでした。
だったら、これは生着及び毛髪の成長まで全部成り立った後、
スタイリングをしながら向き合うようになる部分であり、
今回の投稿では回復期での違いについて語ってみたいと思います。
それでは、これらの毛流が回復期に及ぼす影響は、どのようなものがあるのか?
について一度調べてみたいと思います。
まず、自毛植毛をご検討されている方なら「良い生着率のために正常密度に比べ
60~70%程度の密度で移植することを目標とする。」
という話を聞いたことがあるかと思います。
これは永久不変の真理です。
もちろん、患者様の肌タイプに応じ、より高密度に植えても、綺麗に全て
生着させてくださる方もいますが、一般的には密度を下げて植えれば植えるほど
生着はより良くなりますね。
とはいえ、やたらに密度を下げて植えると見栄えが良くないので、
良い生着率と審美的完成度を全て満たすために60-70%という目標値が
作られるようになったのです。
ここで重要な部分は「あまり細かく植えるとむしろ生着率が低下することがある。」
という部分ですね。
毛髪を植えるために穴を開ける行為自体が我々の皮膚の立場では傷を負う、
損傷が加わるものなので、むやみに密度を欲張って穴をあまりにも細かく、
多く突き抜いてしまうと、皮膚がその多くの傷を受け入れることができなくなります。
そうなると、皮膚の損傷があまりにも酷くなり、後からでこぼこした傷になって
しまうこともありますし、炎症にもよくなり生着率が低下することもあります。
周囲の髪のショックロスがひどく現れることもあります。
どうせ左、右の毛髪を同じ密度で植えるのに、この話をなぜするかというと…
毛流によって植えられる方向が変わるようになるからです。
当然あのように植えられるようになりますが、肌の立場でA部位とB部位に
どのような違いがあるかを一度比較してみたいと思います。
こういう風になるのですね。
A部位は似たような方向に植えられるので、植毛器によってどこかの一箇所が
高密度で爆撃をされる(?)わけではないのに比べ、
B部位の場合、皮膚の外では割れる方向に毛髪が生えていますが、皮膚の下では
むしろ集まる方向に植毛器の針に刺されていくことになるので…
より高密度で爆撃をされる(?)ようになります。
結局、このように高密度で爆撃をされるB部位は、まるで高密度で移植を行ったのと
同じく、相対的により密な損傷を受けることになり、
これは暗黒期が来るまでの経過にも影響を及ぼします。
そのため一般的にB部位のように毛髪が割れて生える形で(=毛根が集まる形で)
植えられる部位は暗黒期もより強く体験し(=毛髪もより多く脱落し)、
皮膚の赤みがより酷くなったりもします。
患者様の方々は当然ここまで理解されているはずがないので、
よく「なぜ同じ密度で植えたのにここはこんなに脱落も多くて肌ももっと赤いの?
暗黒期だからといっても、右の方はずっとマシに見えるじゃん?左側の手術が
何か上手くいってないことに間違いない!」と不安になられることもありますね。
しかし、結局この暗黒期というのは一時的な過程であるだけで、結局、生着が
上手くいって、すべて成長して生えてきたら問題になることはまったくありません。
先に繰り返し強調しながら申し上げましたよう暗黒期というのは
ただ通り過ぎていく回復過程の一部であるからです。
ところであまりに欲を出すと、生着もより減ることがあるということ…
普通60-70%に植えるとしても、B部位の場合毛根は非常に密集する形に
挿されているので、毛根だけを基準に判断したら
部分的に80-90%程度の密度程度にもなると見ることができますが、
ここで我々が毛根の密さを考えずに「髪が広がるように生える部分たからより
密に植えなければならない。」と
思い60-70%ではなく80-90%密度で植えることになったら毛根たちは完全にまぁ…
互いに衝突し、非常に大騒ぎになってしまうくらいになります。
それでは当然…植毛過程で植毛器が既存に植えてある毛根を刺したり、
重なって植えられたりもして、単純に一時的な暗黒期に脱落量が
多くなるほどではなく、生着率自体が落ちることになることもありますね。
ええと…そういう場合には適切に植えることが大事です。
「私は密に植えても一度でよく生えてくるよな!」
もちろん、一度でよく生える人もいるはいますが、
上手くいかないケースも多いのですね。
余計に生着率が落ちて、それでは一生懸命持ってきた髪が少し惜しくないでしょうか?
なので…適切に植えて、もしも後でちょっと惜しいと思ったらリタッチを
少し行うというマインドに行った方がが気楽でいいです。
最近は、1年まで無償リタッチ、何かの手術結果責任保証なんちゃらみたいな
こんなことしてくれない病院はないですよね?
フィラーも注入して数日経ってから具合を見てリタッチするものなのに
自毛植毛をリタッチすることについてあまり難しく考えられる必要はありません。
非切開で数本くらい抜いて補充するのは回復もとても軽くて…
ほとんど手術ではなく施術を受けるほどの感じですから。
とにかく、今日の結論は何なのか?
ええと…暗黒期中にはこんなこともありあんなこともありますが…
いずれも大きく気にする必要は無し!ということです。
終わり!
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