少年少女時代の初恋の相手と12年後、24年後に再会する男女。韓国人の２人は、少女ノラの家族がカナダへの移住を決断したことによって離れ離れになってしまう。少年ヘソンは彼女への気持ちをうまく言い表せないまま２人は疎遠に。しかし12年後、ＳＮＳによって２人はネット上で再会する。そこから再び疎遠になるも、さらに12年後、ヘソンが彼女の住むニューヨークにやってくる。会うことになった２人だが、ノラはすでにアメリカ人男性と結婚していて…。誰にでもある「もしもあのとき」が見る者の胸に突き刺さる。韓国人の再会恋愛ドラマは『建築学概論』（12年）を思い出させ、彼女を思い続けていた男、彼を忘れて（？）結婚する女は『ラ・ラ・ランド』（16年）が描いた、“男って、女ってこうだよなあ”にも通じている。想像力を掻き立てるオープニングのバーのシーン。そのシーンが再び出てくる場面では、当事者たちの「もしもあのとき」が何重にも重なっていく。それでも最後はまっとうな決断か。いまが「前世」なら、「来世」でもきっと巡り会えるから…。
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