フィンランド人女子レスラーのドキュメンタリー映画、予告編発表&映画祭で上映! | プロレスライター新井宏の「映画とプロレスPARTⅡ」

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週刊プロレスモバイル連載「週モバロードショー~映画とプロレス~」延長戦!

昨年10月に東京女子プロレスに初来日、山下実優に挑んだプリンセス・オブ・プリンセス王座戦をはじめ、日本で3試合をおこなったフィンランド人レスラーのレジーナ。

彼女の人生がドキュメンタリー映画になることは、昨年11月4日の本欄で紹介した。そしてこのたび、「Regina Queen of the ring」(英題)が完成、予告編が公開された。また、作品の映画祭出品もスタート。今年1月30日から2月4日にかけて開催されたヘルシンキ・ドキュメンタリーフィルム・フェスティバルで公開されたとのことだ。

予告編は作品のFacebook「Regina-Queen of the Ring//Documentary Film」を通じて視聴できる。また、11月4日に掲載したコラムを以下に採録する。

 

初来日のフィンランド女子プロレスラー、レジーナの人生がドキュメンタリーに!

 東京女子プロレスに初来日したフィンランド人の女子プロレスラー、レジーナ。体重105キロを誇る彼女はスターバック率いるFCF(ファイトクラブフィンランド)の一員で、現在FCFフィンランド・ヘビー級王者でもある。このタイトルはもともと男子のためのベルトで、女子がチャンピオンになったのはレジーナが初めてだった。

 すなわち、レジーナは現時点におけるフィンランド最強のトップレスラーとして来日。東京女子の10・27後楽園では来日3戦目にもかかわらず、いきなりメインイベントで山下実優のプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦した。ベルト奪取にこそ至らなかったものの、メインにふさわしい闘いをやってのけたと言っていいだろう。

 そのレジーナの人生が、ドキュメンタリー映画として製作されている。今回の来日にはフィンランドから撮影クルーが同行、東京女子での初試合(10・20会津若松)や日本での様子を撮影。スタッフのスケジュールの都合か、後楽園でのタイトルマッチを前に帰国してしまったのは残念だったが、フィンランドの人からすれば極東の国ジャパンで十分な獲れ高を記録できたに違いない。

 レジーナとスタッフによると、撮影は2年前から始まったという。これはフィンランドのプロレスやフィンランドの女子プロレスについてのドキュメンタリーではなく、あくまでも人間レジーナについての記録としてスタートした企画とのこと。どうやら、プロレスに懸けるひとりの女性としての生き様が紹介されるらしい。すでに編集作業が始まっており、劇場公開を予定。その後、テレビなどでの放送が予定されているという。

 さすがに日本で見られることは難しいと思うが、日本での映像が挿入されることは必至。ヨーロッパ以外で試合をするのは初めてであり、しかも日本。想定外のおいしいハプニングが、作品に厚みをもたらせてくれるはずだ。