『姫路OS』 | やまちゃんの映画館ブログ

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中1の娘に「球の表面積の公式は?」 と聞かれ、答えられなかった山田です汗

もはや中1の学力もないとは...。


先月1月28日姫路の映画館が2館閉館するとの悲報を聞き、『シネ・パレス山陽座』の後に訪れたのが『姫路OS』





この映画館は、阪急阪神東宝グループの「OS株式会社」が運営する映画館。

映画事業では、『姫路OS』の他にも神戸、西宮に3館のシネコンを運営しています。

昨年10月30日にアップされたIR情報で「姫路OS1・2・3閉館のお知らせ」が正式に発表されたようです。

閉館理由については書かれておりませんでしたが、『シネパレス山陽座』同様競争激化が理由と「神戸新聞NEXT」には掲載されておりました。




『姫路OS』は姫路のメインストリート「大手前通り」沿い。「山陽姫路駅」の目の前でJR「姫路駅」からも徒歩3分程度。商業施設ビル「姫路OSビル」の6Fに3スクリーンが入っている複合映画館です。


「OS株式会社」ホームページに掲載されている「映画館の歩み」を拝見すると、前身は「姫路OS劇場」という名前で現在の場所に1964年に開館。1995年に複合化して現在の『姫路OS1・2・3』になりました。







建物1Fの上映作品が貼られていたであろうショーケースには、ありがとう姫路OS1・2・3~52年の感謝をこめて~と書かれた最後のポスター。

特別上映として紹介された3作品は、「あなたへ」「STAND BY ME ドラえもん」「レ・ミゼラブル」。

最終上映作品には、その劇場の支配人の思いが込められていると思います。

私が鑑賞に選んだ作品は、高倉健さんの遺作となった「あなたへ」

他の上映は、「スターウォーズ フォースの覚醒」「妖怪ウォッチ」といった人気作品がラインナップ。




エレベーターで6Fに向かうと正面にチケット売り場兼売店。

右脇のショーケースには、上映作品のグッズが多数陳列しておりました。


チケット売り場で作品名を告げて場内へ。特別上映作品は1,000円とお客さまへの謝恩価格です。

この劇場は座席指定入替え制の映画館。


珍しいなと思ったのは、飲み物の販売がドリンクバー。これが150円とありがたい価格でホットもアイスもありました。




『姫路OS』は6Fフロアーに『姫路OS1・3』 階上に『姫路OS2』 鑑賞の「あなたへ」は『姫路OS2』での上映。この映画館のロビー、とても矢印が多いなと思いました。




『姫路OS2』は、111席のミニシアター。劇場内はかなりゴージャスな内装です。

壁に間接照明と天井にスポットライトの落ち着いた明るさです。

「OS株式会社」の映画事業では “こだわりぬいた映像・音響・座席などの設備で高品質の鑑賞環境を提供”と書かれていましたが、1995年のリニュアル後21年の映画館でもその理念が感じられます。




座席はひな壇型。入口と出口が分かれているのも特徴的です。出口は階下6Fロビーに繋がってます。

この日は鑑賞は平日の11:55。

閉館の3日前でしたがお客さんは8名とちょっと少ない人数でした。



「姫路OSビル」は商業施設ビルとして残るようなのですが、東京五輪のあった1964年竣工のビルなので、設備のリニュアルなど今後維持していくのも大変かと思います。


最終日はたくさんのお客さんに惜しまれつつ閉館するのかな。

そんなことを考えつつ劇場をあとにしました。


【姫路OS1・2・3】

訪問日時:2016年1月29日11:55

鑑賞映画:「あなたへ」


住所:兵庫県姫路市駅前町254番地 姫路OSビル6F

HP:http://www.osgroup.co.jp/business/cinema/himeji_os.html

オープン:1964年8月 

基本料金:1,800円(各種割引有)

スクリーン:3

上映形態:ロードショー

音響:SRD

スクリーンサイズ: OS1.3.6×8.6 OS2.3.3×7.8 OS3.3.3×7.8 (シネマスコープサイズ)

座席数: OS1 206席 OS2 111席 OS3 111席