先日新興銘柄のデイトレで大損した山田です(泣)。 ...やっぱり素人が手を出すもんじゃない。
そんな経済状況でありながら、今週末姫路にある映画館が1件ならまだしも2件同時に閉館になることに。いてもたってもいられず妻に相談すると、許可+2万円を頂きました。
妻への感謝の気持ちと2万円を握りしめて向かった先は、『シネパレス山陽座』
1月29日(金)有休を頂き 5:23「新百合ヶ丘駅」始発の小田急線に乗って、JR横浜線、東海道新幹線を乗り継ぎJR「姫路駅」到着は9:18
姫路駅北口から降りると予報通り雨が降っておりました。(遠出の映画館に行く時は、なぜかよく降られます)
駅前の路「大手前通」からは、世界文化遺産の「姫路城」が観られます。
『シネ・パレス山陽座』は駅から徒歩7分程度。「大手前通り」と交わる「国道2号線」沿い。
「姫路フォーラス」という商業施設ビルの7Fにあります。
(昨年11月に閉館してしまった『姫路大劇シネマ』もこの通り沿いにありました)
開館ははっきりしないのですが、閉館のご挨拶に「姫路シネパレス山陽座100年の歴史」と書かれていたので古くから継承された映画館です。現在のビルでは1971年6月からの営業です。
「姫路フォーラス」の1Fにはフィナーレ上映の作品ラインナップが紹介されておりました。
この上映作品は、Aプログラム~Gプログラムと年代別に2作品が選ばれており当日券1,000円で鑑賞できます。
1月23日には、活動弁士によるサイレント映画の上映があったようです。(これ観たかったなぁ~)
閉館の理由については記載されておりませんでしたが、「神戸新聞」のWeb記事を読むと、建物の老朽化耐震性の問題と7月に駅前再開発で出来たシネコン『アースシネマズ姫路』の影響によって閉館を決めたと書かれておりました。
(昨年7月に出来た、「テラッソ姫路」 最上階に12スクリーンの『アースシネマズ姫路』)
別にシネコンが出来たことが悪い訳ではないのですが、「共存する術はないのかな」と思います。
『アースシネマズ姫路』のHPには、『シネパレス山陽座』の紹介されていたり、劇場内にもチラシが置いてあったので良好な関係ではあったようなのですが、姫路にある映画館3館すべてで「スターウォーズ」が上映されているとなると、設備の充実した劇場に流れてしまうのでしょう。
劇場到着は上映20分前の9:40
この日10時からの上映作品は、Aプロ1920年~1930年代「街の灯」 Fプロ1970年代 「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」
それぞれ2本立てでの上映です。
受付ブースにはスタッフの方々が書かれた閉館に伴う寄せ書き。感謝の言葉が綴られてました。
縦長のロビー。売店では、ドリンクとポップコーンの販売。
ロビーの壁には、多数のお客さんの書き込み。
過去に見た作品の思い出、閉館への悲しみの言葉など、地域の皆さんに愛されていた映画館だったのですね。
場内入口には、ペンが置かれておりました。
このペンで皆さん思い出をつづられていたのですね。
こちらは、シアター3 222席。座席はフランスキネット社製のシートです。
縦に長い後方なだらかなひな壇型の劇場です。
階段にはLEDライトが光っておりました。
場内の黒い壁にもこの劇場での思い出・メッセージがたくさん書かれておりました。
この劇場、壊すのつらいと思います。
平日の10時の為、お客さんは10名程度。
鑑賞映画は、「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」フィルムでの上映です。
予告編なしで上映開始。何度も使ったフィルム上映の為か、最初の部分は少し音が飛んでおりました。
この作品は、姫路にほど近い龍野(たつの市)が舞台。
「男はつらいよ」は大好きで48作品全部見ているのですが、宇野重吉が著名画家役を演じる「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」がシリーズ最高傑作だと思っています。
帰りのエレベーター前には、映画館主のメッセージと思われる感謝の言葉。
経営としての判断だから仕方のないことなんでしょうが、地元のファンの人にとっては残念でならないと思います。
『シネ・パレス山陽座』は本日1月31日閉館となります。 永い間お疲れさまでした。
【シネ・パレス山陽座】
訪問日時:2016年1月29日10:00
鑑賞映画:「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」
住所:兵庫県姫路市駅前町353番地 姫路フォーラスウエスト7F
HP:http://www.sanyoza.co.jp/index.html
オープン:1971年6月
基本料金:1,800円(各種割引有)
スクリーン:4
上映形態:ロードショー
音響:DS/SR/SRD/DTS/SRD-EX
スクリーンサイズ:不明
座席数:1 252席 2 106席 3 222席 4 120席