エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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ラブシーンはかなり多め。笑えて切ないアラサー女子の実情。
 
2017年3月4日公開
監督:ジャド・アパトー
出演:エイミー・シューマー
ビル・ヘイダー
ブリー・ラーソン 他
 
【賛否両論チェック】
賛:なかなか本当の恋に巡り逢えない主人公が、家庭や仕事での大騒動に振り回されながらも、新しい愛を見つけていくまでが、ケレン味たっぷりに描かれていくのが印象的。
否:ラブシーンがかなり多いので、デート等での鑑賞は不向き。
 
ラブシーン・・・メッチャあり
グロシーン・・・少しあり
アクションシーン・・・なし
怖シーン・・・なし
 
 
 恋愛恐怖症のアラサー女子が巻き起こす、ドタバタラブコメディです。
 
 幼い頃、主人公のエイミーと妹のキムの両親は離婚。2人は父親に引き取られますが、破天荒な父親は自分の浮気を肯定し、エイミーとキムには
「一夫一婦制は悪だ!!」
と教え込むのでした。それから月日は流れ、23年後の現在。今は雑誌の記者をしているエイミー(エイミー・シューマー)でしたが、幼い頃からの父親の教育が災いしてか、様々な男性と関わりは持つものの、滅多なことではお泊まりをせずに、一夜限りの関係でそそくさと帰るという、自堕落な生活を送っていました。
 
 そんなある日のこと、ひょんなことからスポーツ医学の特集を担当することになってしまったエイミーは、有名バスケットボール選手の主治医であるアーロン・コナーズ(ビル・ヘイダー)と出逢います。始めは無理にスポーツ好きを装おうとするエイミーでしたが、すぐにボロが出てしまい、
「スポーツにはあまり興味がなくて・・・」
と開き直ってしまいます。そんなエイミーに、アーロンは好意を抱くようになるのでした。
 
 一方の私生活では、キム(ブリー・ラーソン)と相談し、半ば強引に老人ホームに入れた父親のことを、エイミーは少し後ろめたくも感じていました。しかしキムは既に夫のトムの連れ子がおり、子育てで大忙し。そんなキムにも引け目を感じずにはいられないエイミーは、恋人のスティーヴン(ジョン・シナ)との関係も冷えきってしまうのでしたが・・・。
 
 なんだかんだでR-15なので、ラブシーンはかなり過激。ですので、デートでの鑑賞は不向きかと。どちらかというと、独りや同性同士での鑑賞で、クスッと笑ってしまう作品です。
 
 一途な恋と縁がなく、なかなか落ち着くことの出来ないアラサー女子の主人公が、周囲のドタバタに振り回されながらも、次第に本当の愛への道しるべを見つけていく姿が、シュールな笑いと共に描かれていきます。
 
 ちょっぴり切ない後味が残るのもイイですね。気になった方は是非。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※ブリー・ラーソン・・・本作では、主人公の妹・キム役。最近の映画では、長年監禁されていた親子の脱走劇を描いた「ルーム」で、アカデミー賞主演女優賞を受賞されたことで有名ですが、他にも児童短期保護施設の職員を描いた「ショート・ターム」等にも出演していらっしゃいます。最新作では「キングコング 髑髏島の巨神」でのヒロイン役のほか、マーティン・スコセッシ製作総指揮のアクション「フリー・ファイアー」にも出演されています。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<笑いたい>
 
 
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