クリミナル 2人の記憶を持つ男 | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

<ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

観たい映画に迷った時は、このムービーナビをご活用下さい。現在公開中の映画の中から、目的や好みに合わせた映画を探せます。

※「声に出して読みたい映画のセリフ in 2018」 4月8日発売♪

アクションはスゴいけれど・・・。ツッコミどころは満載なクライムサスペンス!!
 
2017年2月25日公開
監督:アリエル・ブロメン
出演:ケビン・コスナー
ゲイリー・オールドマン 他
 
【賛否両論チェック】
賛:記憶の移植によって陰謀に巻き込まれた主人公による、迫力のアクションの連続に圧倒される。かつては感情を持たなかった彼が、記憶の移植によって〝愛”を知っていく姿にも、また心温められる。
否:お粗末すぎるCIAや、そもそもの記憶移植の設定等、ツッコミどころは多数。主人公のキャラクターも好き嫌いが分かれるか。
 
ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・拷問シーンや手術シーン、殺害シーン等あり
アクションシーン・・・メッチャあり
怖シーン・・・雰囲気は少しだけ怖いかも
 
 
 CIA諜報員の記憶を移植された凶悪犯が、陰謀に巻き込まれていく様を描きます。主演はケビン・コスナー。
 
 始まりはロンドン市内でした。CIA諜報員のビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)は、洋品店で予め手配しておいた、大金が入ったカバンを受け取ると、どこかへと向かいます。ところがその途中、周囲に追っ手の気配を感じたビルは逃走。その様子は、CIA本部にいるクウェイカー(ゲイリー・オールドマン)の下へも伝えられ、クウェイカーは追跡を指示します。その後、タクシーへと乗り込んだビルは、運転手の携帯電話を借りると、クウェイカーから合流先のセメント工場を指示され、ナビを運転手に見せますが、実はそのルートは、無政府主義者のハビエル・ハイムダール(ジョルディ・モリャ)によって改ざんされた偽物だったため、ビルは追っ手が迫る埠頭の工場へと到着することに。銃撃戦の末にハイムダールの手に落ちたビルは、
「“ダッチマン”はどこだ!?」
と聞かれますが、ビルは拷問にも口を割りません。結局CIAが到着した時には、ビルは息絶えてしまっていたのでした。
 
 “ダッチマン”とは、ヤン・ストルーム(マイケル・ピット)という天才ハッカーのことで、彼はアメリカ軍の非常プロトコルを乗っ取り、世界中に配備されている核ミサイルを発射出来るプログラムを開発していました。ハイムダールの下から逃走した彼は、ビルによってどこかへ匿われており、その居場所はビルしか知らなかったため、CIAもハイムダールも血眼になって彼を追っていたのでした。ビルの死を受けたクウェイカーは、脳の記憶を移植する研究をしているフランクル博士(トミー・リー・ジョーンズ)に接触します。フランクルの研究はまだ臨床試験には至っていませんでしたが、クウェイカーはビルの記憶を移植するため、早速フランクルが指名した候補者を迎えに、刑務所へと向かうのでした。候補者は凶悪な犯罪者で現在は服役中のジェリコ(ケビン・コスナー)という男。幼い頃、虐待によって前頭葉を破損したジェリコは、善悪や感情といった概念を理解出来ず、本能のままに行動する男でした。そんな彼はCIAに連れ出され、フランクルによって脳の未発達の部分にビルの記憶を植えつけられます。
 
 術後、意識を取り戻したジェリコに、クウェイカーは早速尋問を開始しますが、ジェリコは頭を痛がるばかりで、何も思い出せません。失望したクウェイカーは、部下にジェリコの始末を指示。しかし凶悪犯のジェリコは、護送中に隙を見て諜報員2人を殺害すると、車に火を放って逃走してしまいます。そんなジェリコでしたが、その頃から彼の頭の中には、見たこともないはずの過去の記憶が蘇るようになってくるのでした・・・。
 
 〝記憶の移植”という、そもそもの設定自体がかなりツッコミどころがある訳ですが(笑)、陰謀に巻き込まれてしまった主人公が、混乱しながらも襲い来る敵と対峙していく様は、ハラハラかつ痛快です。アクションもド派手で、冒頭の逃走劇から始まり、大さん橋や大学構内での戦い等、迫力あるシーンの連続に、思わず息を飲みます。
 
 また、元々は感情というものを理解出来ない凶悪犯だったジェリコが、ビルの記憶を移植されたことがきっかけとなり、ジルやエマと関わる中で、思いもよらない〝愛”という感情を理解していく様子も、どこか切なくて微笑ましい物語です。
 
 CIAがかなりオマヌケなのはご愛嬌ということで(笑)。サスペンス好きには必見の作品といえそうです。
 
 
【ワンチャン・ポイント】
※ガル・ガドット・・・本作では、ライアン・レイノルズ演じるビルの妻・ジル役。最近の映画では、「ワイルド・スピード」シリーズでのジゼル役や、「バットマンVSスーパーマン」での「ワンダーウーマン」での主演等が有名なところ。他にも、ケイシー・アフレック主演のクライム・サスペンス「トリプル9 裏切りのコード」にも出演していらっしゃいます。
 
オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>
 
 
<「映画の通信簿2016」近日発売!!>