タイム・トゥ・ラン | <ムービーナビ> by映画コーディネーター・門倉カド

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単純な逃走劇に隠された、綿密な計画。1本取られるクライム・サスペンス。


2016年1月9日公開
監督:スコット・マン
出演:ジェフリー・ディーン・モーガン
ロバート・デ・ニーロ 他


【賛否両論チェック】
賛:主人公の逃走劇に、純粋にハラハラさせられていくうちに、意外性のある展開が待っているのが見事。
否:やや感傷的な終わり方には、違和感も残る。


ラブシーン・・・ほんの少しだけあり
グロシーン・・・殺害シーン多数あり
アクションシーン・・・あり
怖シーン・・・雰囲気は少し怖いかも



 難病の娘のために、マフィアのボスから金を奪った男が、壮絶な逃走劇を繰り広げます。


 遡ること1週間前。「スワン・カジノ」の経営者であり、裏社会を牛耳る“教皇”ことポープ(ロバート・デ・ニーロ)は、カジノから金をくすねた犯人を探していました。実行犯のカップルを尋問し、痛めつけていた部下をポープはなだめ、拳銃を手に、
「10秒数える間に答えてくれ。」
と告げます。残り1秒で、男の方が依頼人の名前を答えると、ポープは結局2人とも射殺してしまうのでした。


 時を同じくして、スワン・カジノに勤めるベテランディーラーのルーク・ヴォーン(ジェフリー・ディーン・モーガン)。彼には難病に苦しむ娘・ライリーがおり、治療には大金がかかる手術しかないと言われていました。しかし支払いの期限を過ぎても、とても金は用意出来ず、ルークは医者から、
「今週末の金曜日が最終期限だ。」
と告げられてしまうのでした。


 苦悩するルークでしたが、そんな彼に、数ヶ月前にカジノにやって来たばかりのコックスが、声をかけてきます。彼によると、毎週火曜日に中国人がやって来て、毎回必ず大負けをしていくものの、毎週金曜日には違う中国人が来て、毎回必ず大勝ちをしていくとのこと。コックスはこれを、組織ぐるみの資金洗浄だと見ていました。そしてコックスは、その金を奪う計画を立てており、ルークもこれに誘われます。しかし、ポープの金を奪おうとした者がどうなってきたかを知っているルークは、これを断るのでした。


 ルークはその後、長年の付き合いでもあるポープの下を訪れ、直接治療費を貸してくれるよう懇願します。しかしポープは、
「慈善事業はしない。例外はない。」
の一点張りで、ルークは部屋を追い出されてしまうのでした。頼みの綱を失い、失意に暮れるルークは、それでも明るいライリーの顔を見ているうちに、コックスの計画に乗ることを決意。かくして、危険すぎる強奪計画が始まります。ところが、万全の準備を持って臨んだはずの当日、ルーク達を待ち受けていたのは、予想外のトラブルの連続でした・・・。


 娘のために、超えてはならない一線を超えてしまった主人公が、そんな中でも冷静に、金を娘の下へ届けるべく奔走していく様が、緊迫した攻防と共に描かれていきます。


 単純なストーリーだと思って油断していると、予想外の仕掛けに1本取られます。劇中でも語られていますが、ディーラーの主人公が、普段から客に片方の手を見せている間に、もう片方の手で仕掛けを施しているのと同じように、今回の強奪事件にも、巧妙な計画が仕組まれているのが圧巻です。


 終わり方はやや賛否ありそうな印象もしましたが、ハラハラと同時に家族の絆も再確認出来るような、そんな作品です。



【ワンチャン・ポイント】
※ジーナ・カラーノ・・・本作では、バスジャックをしたルークとの交渉の窓口となる警官・バホス役。元々は女性格闘家として有名だった方で、「エージェント・マロリー」での主役のスパイ役や、「ワイルド・スピード EURO MISSION」での警官役、そして「ブライド・ウェポン」での主役の新婦役等、アクション映画には欠かせない存在となっています。


オススメジャンル&オススメ度・・・<ハラハラしたい>