認知症の親の運転免許を、強制的に失効させる方法があります。 | 天天の不思議な日々

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 ご無沙汰してます。天天です。

 

 ブログに挙げたいことは、山ほど積もっているのですが、いかせんやることが多すぎて進みません;アタフタ

 おまけに、腰のヘルニアになってしまい、椅子に座った状態が一番辛いこの頃です。トホホ

 

 今日は、スピリチュアルとは全く関係ないことなのだけど、高齢者の運転問題で「認知症の親が、頑なに運転免許を変換しようとしない場合、家族が運転免許を失効させる方法がある」ということを、ちょっと書いてみます。

 

 こういう方法があることが、意外と知られていないのではないかと思いまして、、、

 

 *** 投稿した次の日に、内容がもっと正確な情報になるように一部修正しました。***

 

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 78才で認知症中期に近づいていた私の父の車は、傷と凹みだらけ。

 認知症担当医の20分かけての説得にも「3ヶ月前に免許の更新ができたのだから、納得できない。」と 返納に応じませんでした。  

 
結局、母と運転免許試験場に行って免許取り消しの申請をし、結果、警察に失効させて貰いました。

(失効後、一年後以降に再び試験を受けて受かれば、また免許は持てるのですが、認知症ではこれは無理なので実質的な永久失効になります。)

ただこれ、医者が提出する診断書に「認知症」と明言されていなければならないんです。

父の場合、中期にほど近くても、長谷川式テストの点数は20点以上あったので(現役時代に、左脳で仕事をしてきた認知症患者あるある;;)、最初に提出した診断書では受理不可になりました。

それにめげずに担当医さんが試験場に問い合わせて下さり、「認知症」と明記して、再提出しての受理でした。

実際に免停になるまでは、さらに2ヶ月くらいかかったので、その間の運転も気が気でなかったです。ヒヤヒヤ

 

 

処理過程ですが、受理後に大分経ってから、警察から出頭を促すハガキが来ます。

 

本人が異議申し立てしたい場合は、「県の警察本部」まで指定の日時に出向かなければならないです。(この異議申し立ては謂わば形だけのもので、異議申し立てしたところで確実に失効になります。その場で免許証は回収されます。)

 

異議申し立てに行かない方が楽で、そのまま自動に失効になるようなので、「居住地の警察署」に手続きに行けば良いだけのようです。

 

うちの父は最後まで悪あがきをしたので、母の付き添い付きで(認知症の場合は一人ではなく、付き添いが一緒に来ることが必須だと明記されていました。)で、朝早くから満員電車に揺られて、県警まで行ってきました。ヤレヤレ

 

 

ちなみに、免許失効になったことを本人が忘れてしまって、車の運転をすると言い出したら困るなぁと思っていたのですが、この点については杞憂でした。

 

というのは、認知症患者は「怖かったこと、不快だったこと、極めてバツが悪かったこと、反対に自分のお手柄で鼻が高かったこと」などは、意外にも記憶が残るという特性があるのですが、父にとっては運転免許を警察に取り上げられたというのは、物凄ーーーーくショックな出来事だったので、一発で深く記憶に残りました。

 

それまでは自分が認知症であるということを記憶できなかった(嫌なので認めなかったというのもあると思います)のですが、警察で言われた、「あなたは認知症。要介護認定1が降りている。なので、もう運転はできません。免許は失効になる。」という言葉は、その後もずっと記憶できています。 

 

でも、要介護1という、この1のせいで自分は初期だと思い込んでいて、(担当医の見立てでは2に相当します); 私の説明する、「要介護の前に、要支援1と2があるので、お父さんは初期ではなく既に中期なのよ。」と、図まで書いて説明するのは、何度やっても記憶に残らないけどね。

 

ストレスを与えるのは認知症には良くないのだけど、どうしてもという事には、(名付けて)ネガティブショック療法が有効なのは確かです。^^;



高齢者の運転問題の一つには、「医師の診断でも、もう運転してはいけない認知症患者が、免許の更新試験に合格できてしまう緩い制度」があり、

もうひとつは、
診断書に「認知症」という病名がない限り、最後の手段である、家族からの免停の申請すらできないという問題があると思います。(軽度認知障害の時点で失効できるように変えるのは、そんなに難しくないのではないでしょうか?)

うちの父のように、家族が返納を説得したところで、応じない高齢者は山ほどいると思います;;

早急な制度の改正、構築を望むところです。