「・・・・だめ。」
「なんで?どうして?」
「わたしはだれも幸せにできない。」
「そんなことない。一緒にいるだけでおれは幸せだよ。」
「好きだけど・・・好きだからこそ実らない恋もある。ごめん。」
・・・・・・
しずかはベンチから立ち、自分の家にかえっていった
小さくなる背中には希望の色は見えなかった。
何も言えない自分はもっと小さい背中をしていたかもしれない。
次の日
何も言えなかった
昨日も寝れなかった
しずかにそんな病気があったなんて
学校に着くとしずかはいつものように笑っていた
授業中ずっと考えた
彼女の苦しみとつらさを
「今日一緒に帰ろう」
しずかが放課後に僕の前に来て言った
帰り道しずかは僕にすべてを打ち明けた
2年前から病気は進行し続け
今は安定しているけど
次第に視界は狭まり
何も見えなくなると
親は学校に行くべき
行かないべきと
口論になっていると
大学になると離婚することまで決まっていると
公園のベンチで二人で話していた
泣きながら僕にすべてを打ち明ける
もうしずかを苦しませたくない
「しずか、おれと付き合おう。目が見えなくなる前に
たくさんの景色を見せてやる。
親の代わりにはなれないけどなんでもおれが受け止めてやる。」